公用車の費用
桝添都知事の公用車の利用の仕方が問題になっている。公用車利用の費用が高すぎると言うことなのだが、これには公用車のあり方の変化が大きく影響していると思われる。
かつては、官民とも幹部用の公用車は、車両・運転手とも自身で保有していた。この場合は、使っても使わなくても燃料代を除く車両と運転手の保有にかかる費用は同じだから、使わなくては保有費用が無駄になるので損という考え方が主流だった。
しかし今は車両も運転手も外部委託が一般的で、この場合契約基本料と実際に使った分にかかる費用が請求される。この場合には使えば使うほど費用が増えるので、利用を抑えれば費用を節約できる。(ただし、利用料の単価を前年度の利用実績から算出する契約の場合は、利用を抑えてもさほどの節約にはならないかもしれない。一方、純粋にハイヤー契約の場合は、利用実績による単価の変化はない。)
そこで桝添氏の場合について考えてみると、彼の頭の中には、公用車は使わなくても費用がかかるので使わなければ損という昔流の考えがあったのかもしれない。もっとも、都知事ともなれば全ての移動に公用車を使うのが当然という、さらに昔の特権階級意識があるのかもしれないが。
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