地方は分権を望んでいるのか?
地方選挙では地方分権の拡大を主張する候補が人気を集めることがある。しかしその一方で、何かにつけ国主導や国が行う事を求めることも多い。
これは日本人の横並び主義がなせる技かもしれないが、地方の事情はそれぞれ異なる事が多い。地方がもっと主体性と責任感を持って、物事に積極的に取り組む姿勢を見せなければ分権は進みようがない。
人気とりの役に立つ事項は地方に移譲し、利害関係が入り組んで調整が面倒な事項は国に依存しようとする現状は情けない。その様な状況を見ると、地方が本気で分権と政治的自立を望んでいるとはとても思えない。
さらに言えば、知事達もまたそれぞれに都道府県内での中央集権を目指す発言をする者が多い。これもまた、望みは知事権限の拡大であって、それぞれのレベルでの地方分権を目指すものではなさそうだ。
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