中国のスモッグ
北京など中国の大都市のスモッグ写真を見る度に、50年ほど昔の東京の風景を思い出す。
当時の東京でもたびたび濃いスモッグが発生し、特に冬場には数百メートル先の風景がかすんでよく見えないと言う事もしばしばあった。当時の東京では、ほとんどのビルで暖房用に石炭ボイラーが用いられていてこれがスモッグの原因となっていた。
その後、燃料転換でより手間のかからない石油ボイラーやガスボイラーに置き換わっていったので冬場の濃いスモッグ(灰色のスモッグと呼ばれた)は軽減されていったが、代わりに増加した自動車や工場の重油ボイラーの排気ガスによる夏場の光化学スモッグ(白いスモッグと呼ばれた)に変わっていった。
今の中国では、都市郊外の農村での石炭暖房と都市内の自動車の排気ガスの両方が原因となって、季節を問わずにスモッグが発生しているようだ。その分昔の日本より深刻といえるかもしれない。
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