追記型SDメモリー
あなたはデジカメの画像データのバックアップはどのようにしているのだろうか。私はパソコンに取り込んだ後、定期的にDVD-Rにバックアップしている。しかしバックアップなどしていない人も少なくないだろう。
しかし現在のSDメモリーはデーターの保持期間が短く、機器から取り出して放置すると4~5年で読み出せなくなると言われている。これはSDメモリーに使用されているフラッシュメモリの特性から来るもので現状では致し方ない。つまり、現状では写真データーの長期保存には、CD-RやDVD-R等の保存性の良い記録媒体へのバックアップが必要だ。
一方でSDメモリーの大容量化が進み、32GBや64GB等の大容量のものが安価に購入できる。そしてこのような大容量になると、データーの吐き出しをしなくてもそのカメラの寿命まで空きがなくなることはないだろう。つまり、データー保持期間の問題さえ無ければデーターの移し替えの必要がなくなっていると言える。
そこで、データーの保持期間がCD-R並に長いSD型追記メモリーがあればと思うのだがどうだろう。手元にある20年以上前のCD-R(Kodak製のフタロシアニンタイプ)はいまだに読み書きが出来る。設計寿命は10年以上だったと思うが、室温で太陽の直射光が当たらないようにして保管すれば、CD-Rは20年以上使えると考えて良いだろう。SD型メモリーもせめてこれぐらいのデーター保持期間があればと思う。
追記型SDメモリーも一応は製品(SD WORM;サンディスク、東芝など)があるようだが、現在の所業務用にのみ販売されていて高価なようだ。これのデーター保持期間がCD-R並に長くかつ安価になれば、デジカメの記録媒体として適していると思うのだがどうだろう。
注;WORMとは「write once read many」(書くのは一度だが何度でも読める)の頭文字。SunDiskのものは容量が1GBで、100年以上データー保持が可能(SunDiskプレスリリース「SanDisk Introduces Write-Once Memory Cards for Applications where Recorded Data must be Unalterable」Jul 15, 2008,「SANDISK’S WRITE ONCE READ MANY “WORM” SD CARD STORES IMAGES FOR UP TO 100 YEARS」Jun 23, 2010 )とされている。
SD WORMはそれに対応している機器でのみ読み書きでき、警察や研究所などの画像記録用として販売されている。東芝製のSD WORMは¥800~1,000/枚で、限られたルートで販売されているようだ。
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