奇妙なニュース;ウナギが人を襲った?
CNN-Japanが奇妙なニュースを報じている。それはワイキキ沖でウナギにかまれて重傷を負った人がいると言うものだ。
CNN記事;「ワイキキ沖で「ウナギ」に噛まれる? 男性重傷 米ハワイ」
2015.10.22 Thu posted at 19:47 JST
さすがにCNNも疑問符をつけているが、傷の手当てをした医師の「傷跡はウナギの噛んだ跡に合致している」という談話を添えている。
普段ウナギを食べてなじみが深い日本人にはにわかに信じがたい話だ。人に噛みついて重傷を負わせるとはどんな巨大なウナギなのだろうか。
もっとも一つ考えられるのは「ウナギ」と翻訳された元の単語が「eel」である場合だ。「eel」がさすのはウナギばかりでなく、海に棲むアナゴやハモ、さらにはウツボなども含まれる。つまり「eel」はウナギに似た体型の魚一般をさす言葉だ。水族館で人気のチンアナゴ類も英語では「garden eel」と呼ばれている。
原文を確認したいのだが、今のところCNN-USA内には見つからない。
追記;
Yahoo USA で検索したところ、この事件に関連する記事がいくつか見つかったが、これらでは全て単語「eel」が用いられている。
CNN-USAの元記事は恐らく下記で、CNN-Japanの記事はこれを要約した物と思われる。
「2 animal bites reported in Hawaii -- 1 shark, 1 eel」
by Andreas Preuss, CNN
Updated 0612 GMT (1312 HKT) October 19, 2015
付け加えると、Yahoo-USAで「HAWAI eel」を検索するとウツボ類の写真がたくさん出て来る。おそらく被害者を診察した医師の「eel」はウツボを念頭に置いていた物だと思われる。日本のウツボは、目の前に手を突き出したり、手づかみにしようとしたりしなければまずかまれることはないが、ハワイには人間を餌と思うほど巨大なウツボがいるのかもしれない。
追記;
2015/10/23 21:30現在、見出しと記事が下記のように訂正されている。
見出し;「ワイキキ沖で男性重傷、噛んだ生き物は? 米ハワイ」に訂正されている。
本文:「ウナギ」から「ウナギ目の魚(イール)」、「イール」に訂正されている。
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