画竜天晴?;竜を描くと空が晴れる?
和装に関するテレビ番組を見ていたら、和装の専門家が「画竜点睛と言って竜を書いて瞳を入れると空が晴れるように、帯留めで装いが完成する」と言っていた。
これは私が聞いた「画竜点睛」の新解釈だ。
この言葉はもともと「画竜点睛を欠く」で、画の名人が描いた竜の絵に睛(瞳のこと)を入れなかったが、周りの人々の求めで瞳を描き入れると本物の竜になって飛び去ってしまったと言う中国の故事に由来する。従って本来は、災いを避けるため故意に完璧に仕上げずにおくことを言うが、最近は「画竜点睛」に短縮して、物事が不完全であると言う意味で使うことも多いようだ。
だが「竜を描いて瞳を入れると空が晴れる」は始めての用法で、「画竜天晴」と勘違いしているのではと思ってしまった。故事成句にも様々な新用法・新解釈が登場しているようだ。
追記(2016/05/13);
用法の間違いの原因は「画竜点睛」の「睛」(目偏に靑)を「晴」(日偏に青)と勘違いしている事もあるのだろう。
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