脱戦後教育の成果
自民党の憲法問題学習会で、若手から反政府的メディアを潰せとの意見が多数出たと報じられている。
これは無知な若手の暴走とも言えるが、このような若年層のファッショ化は脱戦後教育の成果が出始めているといえるのかもしれない。
いわゆる戦後教育では戦前のファシズム教育に対する反省から、お上に言われることを鵜呑みにせず自分で考えて判断することに重点が置かれた。その結果戦後世代には政府の言いなりにならない、自立的に判断して行動するものが増えた。
しかしこれは長年政権を独占してきた自民党にとっては不都合なので、脱戦後教育と称して権威や体制に従順な自分では考えない人間を養成するべく内容が変更された。そんな教育を受けた人口が増大し、ついにはお上の言いなりにならないのはケシカランと公言する者たちが増え始めたと言うことだろう。戦前のファシズム体制を肯定し、それへの回帰を公言する安倍氏の存在がそれを後押ししているのも確かだと思える。
こんな、一般人はお上と大勢に従順であるべきだと言う考え方は、様々な社会現象として表れ始めている。例を挙げれば、体制(大勢)に従順でない者を排除しようとするKY嫌いやいじめにもそれが表れている。
追記(2015/06/27);
それにしても、国会議員が憲法の中身に無知であるのは困ったものだ。無知であるから、今回のように憲法に反する政治を求める発言が憲法に関する議論を行う場所で出る。こんな連中が、自分で憲法の中身を知りもせずに現行憲法がケシカランなどと声高に叫ぶのはいかがなものか。
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