北陸新幹線で進む大阪の過疎化
北陸新幹線の開業まであと一月となった。今まで不便だった金沢から関東東京への交通が一気に便利になる。今後さらに福井まで伸びると、東京から最も遠い県だった福井と東京の距離も大幅に縮まるだろう。
小松空港を利用すればともかく、鉄道ではこの地域から東京に行くには長時間かかり、これまでは北陸本線の特急で移動できる大阪とのつながりが強かった。しかし、東京との交通が便利になると東京への依存度が高まり、必然的に大阪とのつながりは薄れていくだろう。
これによって、大阪の経済はますます過疎化が進むことになる。リニア新幹線も、東京としか繋がらないのであれば、やはり大阪の過疎化を進めることになるだろう。
大阪が重要な都市、日本の第2極になるためには、東京以外の各地の主要都市とを緊密な交通網で繋がなければならない。通信技術がいかに発達しても、信頼感の醸成には実際に顔を合わせて話をすることが不可欠だ。だから人が行き来しやすい場所には人が集まり企業も集まる。だから全国との交通網の充実こそが大阪の政治・行政が行わねばならないことだ。
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