GDP大幅減少
2014/4-6期のGDPは対前年比で大幅減少したと報じられている。
減少率は速報値よりさらに低下し-7.1%だと言う。消費税増税を考慮しても大きい減少幅だ。さらに、消費税増税前の駆け込み需要の反動が予想より長く続いているとも言う。日銀や政府関係者は想定の範囲内で緩やかな回復基調にあると強弁しているが、会見の表情はかなり苦しそうに見える。
次の消費税増税の可否を判断する時期が迫っている。政府はアベノミクスが成果を上げていると主張するため、増税を強行すると私は考えてきたが7月,8月の速報値次第でどうなるかが混沌としてきた。
現実の問題として、円安は輸入品の値上がりで物価上昇に寄与してはいるものの、大手メーカーの生産の海外移転が進んでいるために輸出増にはつながっていない。そして政府の要求で、内部留保などで余裕がある大企業は賃上げをしたが、中小企業にはそれだけの余裕はない。物価上昇の先行で庶民は財布のひもを締めざるを得ない状況だ。今後政府が低中所得層の収入をどれだけ増やせるかが、GDP回復の鍵となるだろう。
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