非接触レコードプレーヤー
最近、LPがレトロ感や音質の良さで一部の人たちに人気があるという。
しかしLP(EPやSPもだが)は再生すると消耗してノイズが増える。また、取り扱いが悪ければ傷が付き、ひどいノイズの原因になる。これは針を使って表面をなぞることによって再生するという原理上致し方のないことだ。しかし、貴重なLPを消耗させるのが好ましくない事も確かだ。
そこで非接触式のプレーヤーがあると良い。かつて針を使わずに、光学式に溝をトレースして再生するプレーヤーが存在したことがあるが、その後すぐにCDの普及が始まったために商品化されずに廃れてしまった。それを最新の技術で復活してはどうかと思うのだ。非接触式であれば、今やそれぞれが歴史文化遺産とも言えるレコードを痛めることがないだろう。
溝のトラッキングや音響信号の取り出しに使う光学系は、幾通りも考えられるだろう。現在のCDやDVDなどの光学技術を応用すれば、レコードプレーヤ用の光ピックアップは比較的安価に製造できるのではないだろうか。ターンテーブル用の回転精度の高いモーターが無くなっているようなので、最大の問題はワウやフラッター、振動などの処理かもしれない。
追記(2014/09/25);
ピックアップの位置制御上の問題として、LPのグルーヴにはアドレス信号がないことがあげられる。この為現在位置の把握が難しいので、トラック間のジャンプを制御することが難しい。しかしこれも対処する方法はあるだろう。
追記(2014/12/10);
朝日新聞の記事で非接触レコードプレーヤを製造販売している企業があることを知った。企業名は株式会社エルプで所在地は埼玉県で、販売は直販のみのようだ。
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