理研のSTAP検証実験に分子生物学会が異議申し立て
分子生物学会が理研のSTAP検証実験に小保方氏が参加することなど、研究不正解明の透明性が確保されていないとして異議を申し立てたと報道されている。
朝日新聞「STAP細胞「検証実験の凍結を」 分子生物学会が声明」2014年7月4日19時04分
読売新聞「STAP検証実験、分子生物学会が凍結求める」2014年07月04日 18時52分
確かに、これまでの検証実験の中間報告が先送りされたまま小保方氏の実験参加を認めるのは透明性の担保という点では明らかに問題がある。監視カメラなどで不正が行われないことを確認するとしているが、小保方氏一人で全ての実験ができるはずもない。補助員の全てを監視して他の実験室への出入りを禁じなければ、同じ建屋内で行われている小保方氏が参加しないとされる実験の結果に疑問が持たれることは避けられない。分子生物学会の異議申し立ては、研究者としては当然だ。
理研はSTAP現象の再現を焦っているのだろうが、ここは小保方氏が参加しない実験を完了して、結果の報告を済ませてから小保方氏による実験を開始すべきだ。
もっとも、小保方氏を実験に参加させると決定した時点で、再現ができず行き詰まったと認めたも同然なのだが・・・。
付け加えるとこんな記事まで書かれている。分子生物学会が日本の研究報告の信頼性を回復する為にこのようなアピールを出すのも当然だ。理研は代議士や文科省の顔色よりも、世界中の研究者からどのような目を向けられているかに配慮すべきだ。
読売新聞「日本の自慢の種が恥に…STAP論文撤回で米紙」2014年07月03日 10時30分
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