制裁解除を焦る安倍政権
安倍政権が北朝鮮に対する制裁の解除に急ぐ姿は、現在の国際政治状況を考えると異様に見える。この姿は、北朝鮮との国交樹立を急いだ小泉政権と重なって見える。
小泉政権は北朝鮮との国交樹立を引退の花道にしようとして焦り、拉致被害者5人の一時帰国で拉致問題を終了させる密約を結んで、小泉訪朝のお膳立てとした。しかし日本国内の、5人を北朝鮮に返すなと言う声の盛り上がりに驚いた小泉政権は密約を反故にせざるを得なかったため、国交樹立は失敗した。
今回、外交で失態続きの安倍政権は失地回復をもくろんで北朝鮮との国交樹立を目指しているように見える。しかし、世界情勢の中で北朝鮮が置かれている環境を見ると、親北朝鮮路線は多くの国から白い目を向けられる可能性が高い。
北方領土返還交渉の糸口も失い、中韓による米国内での反日右運動にも打つ手がなく、何とか外交での成果を得たい安倍氏と、昔から自民党内に巣くう北朝鮮貿易の権益に関わる勢力とが、共通の利益を目指して動いている様に見えるのだがどうだろう。
例によって外交音痴の外務省がその後押しをしていることは言うまでもない。
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