安定喪失の時代;日本の準備は?
あらゆる分野で、世界の安定性が急速に失われて行く。
気候が激しく変動し、食糧供給の先行きの予想が立てにくくなっている。国際政治においても、米国による世界支配が崩壊し、ロシアやイスラム、そして中国の覇権を目指す活動が政治と経済の両面で世界を不安定化している。
これらは、食料、原油、そして天然ガスの価格急騰の原因となり得る。それらの価格急騰は先進国と途上国の双方の経済を破壊しかねない。
かつての石油ショックと同様に、今でも原油や天然ガスのイスラム圏への依存率は高い。従って勢力を急速に伸ばしているイスラム急進主義者が、原油や天然ガスの供給を押さえ、イスラム教を国教とすることを輸出の条件とし、受け入れなければ輸出を認めない、あるいは懲罰的価格を強要する可能性もあり得る。そうなれば日本の経済は簡単に破綻する。ウクライナ問題に対する制裁で西欧が天然ガスの輸入を止めれば、日本がそれを安く輸入できるなどと言う脳天気な経済評論家もいるようだが、米国の忠実な従属国である日本が否応もなく制裁に参加させられることは念頭にないのだろう。
いずれにしても、あらゆる分野で安定性が失われて行く現在、日本に不可欠な食料やエネルギー源の価格がいつ急騰してもおかしくない。日本国民と政府は、ご都合主義名主張をやめて、ありとあらゆる不都合な想定についての対策を準備しておく必要がある。
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