韓国版紫雲丸事件
韓国の珍島沖で旅客船が沈没したニュースを見て紫雲丸事件を思い出した。
紫雲丸は昭和30年に濃霧の瀬戸内海を航行中に衝突して沈没した宇高連絡船だ。乗客には修学旅行の小中学生が多数乗船しており、そのうちの百人以上が死亡したため戦後の代表的な大船舶事故の一つとして記憶されている。今回の韓国での事故でも多数の修学旅行生が乗船していたので思い出したのだ。
4/16夜現在まだ300名近くが行方不明と報じられているが、不思議に思うことがある。
それは、報道された写真を見ると膨張式救命筏が全て固定されたままで、全く解放されていないことだ。膨張式救命筏は船が沈むと自動的に解放されて膨張して浮上するように作られているはずだが、転覆後の写真にも浮いている様子がない。また、大傾斜する前であれば手動でも放出できるはずだがその様子もない。
ヘリコプターで何人もをつり上げて救助する時間があったのだから、救命筏を放出して移乗させる時間もあったはずだ。なぜ使用しなかったのかが不思議だ。
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