「風立ちぬ」がアカデミー賞を取れなかった理由
宮崎監督の「風立ちぬ」はアカデミー賞を取れなかったが、これは最近の日米関係ではやむを得ないと思われる。
理由は、最近の安倍首相や彼に近い国会議員や政府関係者が戦前志向的な発言を繰り返しているからだ。戦前の日本を称揚する様な発言は米国人にとっては反米的と受け取られる。このため、米国における嫌日感情は最近になく高まっている。保守色が強いハリウッドや米国の映画関係者には特にそれが言える。
従って、作中に第二次大戦中の日本軍やイタリア軍の軍用機の製造に関わったものへのオマージュがある「風立ちぬ」を賞賛する事は彼らにとってあり得ない。第二次大戦協力者を賞賛する事は受け入れられない、これが最大の理由だ。
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