トンデモ科学者の疑問;天文編(海の起源)
昨日(2014/02/03)愛媛大学の研究チームが地球の核に近い岩石中にも水が存在する可能性があると発表した。
愛媛大学Webサイト記事;「地球深部ダイナミクス研究センターの西研究員らのグループがマントル深部における新しい含水鉱物を発見し, Nature Geoscience 誌に発表しました」
これによると、高温で水が分離するためマントル中には水は殆ど含まれないとされてきた従来の考えとは異なり、一定量の水分が存在することになる。今のところは高温高圧装置を用いた実験結果からの推定だが、実際に水が存在するとすればマントル層の厚みから考えると膨大な量が存在する可能性が出てきた。これは海水の由来についても再考を求めることになるかもしれない。
NHKBSの「Cosmic Front」によると、現在の主流理論では、月が分離したグレートインパクト直後には地球が高温になりほぼ全体が融解した。このため岩石中に含まれていた水分は全て蒸発して宇宙空間に失われたとされる。そして現在地表に存在する水は、全て彗星との衝突によって地球に持ち込まれたと考えられていると言う。これは地上に存在する水と、彗星に含まれる水との同位体比の比較によって支持されているのだそうだ。
しかしながら、今回の発見によって彗星由来でない、マントル由来の水の存在も考慮しなければならなくなるかもしれない。
余計なことを付け加えると、今回の実験に用いられた高温高圧実験装置の名が「MADONNA」というのはいかにも松山にある大学らしい。
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