憎まれっ子世にはばかる
メディアを利用して喧嘩を売っては、相手を悪役に仕立て人気を得ると言う橋下流が全く通用しなくなってきた。当然だろう。
小学校では、自分の思い通りにならなかったり目立ちたいのに目立てない時に、大声を上げたり誰かに喧嘩を売って騒ぐ子供をしばしば見かける。このような子どもは、昔は「聞き分けのない子」、「わきまえのない子」として片付けられ、成長すればわきまえがつくと考えられていた。しかし、今は「ナントカ発達障害」と名付けられて「病気のかわいそうな子」として周囲の子が我慢する特別扱いを求められるのだろう。しかし当時周囲の子は、親や先生から「相手になるな」、「とりあうな」と教えられた。相手にしなければやがて騒いでもだめだと悟ると考えられていたからだ。そしてほとんどの場合、中学に入る頃にはそんな振る舞いは無くなるのが普通だった。
大阪市長を辞任した橋下氏も今、これまでの振る舞いからそんな「わきまえのない子」として扱われるようになっている。「ナントカ発達障害」の子どもと同じ「すぐキレる子」だから、「相手になるな」、「とりあうな」と言うわけだ。だから話題を取るために喧嘩を売っても全く無視されて相手にしてもらえない。出直し市長選挙だと言っても、「勝手にやれば?」とばかり対立候補も立ててくれない。対立候補として出てくる者がいても、橋下氏に対抗する事で目立ちたいという売名目的だろう。
と言うわけで、出直し選挙は橋下氏一人の空騒ぎ選挙になりそうだ。再選されても何も変わらないし、下手をすれば投票率の低さで橋下氏は支持されていないと言われかねない。
さんざん喧嘩を売ったあげく相手に学習され、今の橋下氏は「憎まれっ子世にはばかる」状態だ。今更スタイルを変えても、これまでのワイドバラエティショー政治を喜んでいた支持者が離れる可能性がある。さてこの八方ふさがり状態から抜け出すにはどうすればよいのか?当面妙手はありそうもない。「キレて」投げ出す可能性も出てきた。
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