テレビの二の舞?;増税前駆け込み需要とその反動
消費税増税前の駆け込み需要で白物家電などが好調だという。しかし駆け込み需要は将来の需要の先食いだ。地上波デジタル化特需で買い換えによる需要の先食いの反動で、その後の急激な落ち込みが起きたように、今回も反動が起きるだろう。
その落ち込みを経営にどう織り込みどのような対策を立てているのか?経営者の手腕はそれで明らかになる。反動で経営が苦しいなどと言うのでは経営者として失格だ。
また、白物家電の出荷増と言っても国内景気への寄与が殆ど期待できないことにも留意すべきだ。なぜならば、国内メーカーといえども白物家電は生産の大半が外国で行われているからだ。そちらの労働者は大きな利益を得るが、国内の労働者には全く利益がない。
偽装国産品の需要が増えても、輸入代金の支払いが増えて日本人の損失が増えるばかりだ。海外子会社の業績が上がって親会社への送金が増えても、国内労働者の分け前は殆ど無いからだ。
追記;バブルで10年分の生産性向上益を先食いした結果、20年近くその反動で景気低迷に苦しんだのも、デジタル化特需後の反動に家電メーカーが苦しんでいるのも、原理としては同じだ。
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