出し遅れの証文
政治資金疑惑が報じられている猪瀬都知事が借用証と証するものを持ち出してきた。しかし疑惑を払拭するための証拠としては弱すぎ、さらに疑惑を深めるだけに終わりそうだ。
後出しの証文など後から簡単にでっち上げられる。相手が署名捺印済みの文書をもらい、それに署名して捺印すれば良いだけのことだ。だから最初から存在したという証拠が必要だ。署名がブルーブラックのインクで行われていれば、署名後の経過時間の推定も可能だろうが、ボールペンやサインペン、筆ペンなどではそれも不可能だ。
それらしき文書の提示だけでは、借金であることの証拠としては弱すぎる。ワープロの文書ファイルのタイムスタンプも証明にはならない。パソコンのカレンダー(日付)を一時的に変更して、文書を保存し直せば良いだけのことだから。(*)
そう言えば最近、過去や未来の日付の詐欺メールがいくつか来ていた。こちらは何のためにパソコンの日付を変えているのか見当がつかないが。
(*);DOS時代には、タイムスタンプを直接に書き換えるツールがあったが今もあるのだろうか?
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