想定外の災害
またもや想定外の災害が起きた。伊豆大島の大土石流災害は想定外としか言いようがない。
三原山のような成層火山の山腹は噴出物の堆積で崩れやすく、過去に御岳であったように地震などがきっかけで土石流が発生することがあるのは誰でも知っている。しかし、このような場所は透水性が高くて水分が素早く流出するので、通常は大規模な土石流になるほどの水分は滞留しない。だから今回も豪雨で土石流が発生するとは誰も考えなかったのだろう。
しかし今回、24時間で800mmを超える桁外れの豪雨があり、いかに透水性が高い地層でも排水しきれずに土石流が発生したものと考えられる。
つまり今回の災害の原因は、このような孤立した火山島の山腹で常識外れの規模の豪雨があったことだ。しかし最近はこのような常識外れの天候が頻発している。それに対抗して常識をどれくらいまで拡張して新しい常識とすべきなのか、それを議論し想定することが気象学者に課せられた責務だろう。
想定外の災害を減らすにはそれしかないと考える。
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