減らぬ光化学スモッグ
朝日新聞が、2013/09/05付けで「減らぬ光化学スモッグ 対策後も基準値超す汚染物質」という記事を書いている。
以前にも書いたように、PM2(微粒子)ばかり話題になる大気汚染だがオキシダント濃度は1970年代からあまり下がっていないそうだ。
1970年代には夏中毎日のように光化学スモッグ予報が出て、火力発電所が出力を下げたり、大企業にはボイラーの停止や電力消費量の削減要請が出されたりしていた。その後、光化学スモッグの資源員と考えられた揮発性炭化水素(VOC)や窒素酸化物(NOX)の排出が、大気汚染防止法などの法律によって規制されたが、大気中のオキシダント(酸化性物質)は減少せず増加し続けているそうだ。それは、近年ますます白さを増す空の様子から私が感じていることを裏付けている。
オキシダントはNOXその他の大気汚染物質から紫外線によって生成し、空気中の様々な物質と反応してアレルギーの原因となる物質や発がん性があると言われる物質を作り出す。また、濃度が高くなると花や葉を脱色して白い斑点を作り、酷くなると枯らしてしまう。当然皮膚や粘膜にも悪影響を及ぼすし、アトピーなどの原因の一つになっている可能性もある。このため私は、健康に対する影響はPM2よりオキシダントの方が多岐にわたり深刻だと考えている。
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