怖いアプリ
先日あるメディアのWebサイトで、スマートホン用「お薬手帳」アプリが開発されたという記事を見た。
開発したのはある都道府県の薬剤師会だそうで、スマートホンがあれば手帳そのものを持ち歩かなくてよいとPRしているそうだ。
しかしこれは怖いアプリだ。スマートホンにある個人情報を抜き取る詐欺サイトやウイルスが広がっている状況の中で、もっとも機密度が高い個人情報の一つと言える服薬記録がインターネットに流出すれば病歴が全て知られてしまうことになる。
アンドロイド用のアプリケーションの開発は容易で、簡単な者であれば小中学生でもできるという。だから薬剤師会が作れるから作ってみたというのは無理もないが、セキュリティのことを考えずに公開して利用を進めるのは好ましくない。服薬歴が流出した場合に誰が責任をとるのか、利用者の自己責任でというのはあまりにも無責任だ。
アプリケーション開発者は、そのアプリで取り扱う情報がどの程度のセキュリティが必要かを十分に検討して、その上で十分な防御手段を講じておかなければならない。単純にあれば便利だからというだけでアプリケーションを作り、利用を進めるのは愚かに過ぎる。
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