放射性セシウム急増
福島第一原子力発電所の地下水監視用井戸で、放射性セシウムが急激に増加していると報じられている。
もっとも報道が混乱しているようで、セシウムだけが急増して他の放射性元素は変化していないと言う報道もある。発電所の岸壁近くで「放射性」トリチウムが増加したなどという珍妙な報道(トリチウムとは三重水素のことで、水素の放射性同位体。検査分析機器のベータ線源として用いられる。)もあったぐらいだから、これまでにもあったように意味をよく理解できていないメディアが情報を混乱さているのかもしれない。
放射性セシウムの急増が他元素の放射性同位体の増加と同傾向であるのなら、建屋の底に亀裂ができて高濃度の汚染水が漏れ始めたとも考えられる。しかし新たな監視井戸を掘ったとたんに増加し始めたというのもできすぎのように感じる。
以前にもあった、測定の不手際などという間抜けな原因ではないとは思うが、東京電力もメディアも頭を冷やして正確な情報を流してほしい。この期に及んでもまだ慌てふためいたままでいるのは、早期終息の害になるばかりだ。
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