ハードディスクダウン
ここののところ、何かと電気器具の故障が多い。今度は主に使っているパソコンのハードディスクがダウンした。
一週間ほど前から、データー用ハードディスクの読み書きが遅くなった感じがし始めたので更新しなければと思っていたのだが、一昨日から起動時に「S.M.A.R.T.のステータスがBADだ」と言う警告が出るようになった。そこで同じ容量の新品を購入して内容の転送を行った。
今後も必要なデータの転送は完了できたが、リードエラーが多発しているのか転送速度が遅く非常に時間がかかった。失いたくないデジタルカメラの写真データの大部分はDVDにバックアップ済みだったのだが、最近の3ヶ月ほどはまだだった。これが無事にリカバーできるかどうか心配だったが、コピーしたものの一部を見る限りでは無事だったので安心した。
デジタルデータを保存したり扱ったりする上で、最大の弱点がハードディスクだ。転送が終わるまでやきもきさせられ、やはりデジタルデータはこまめにバックアップしなければならないと反省した。
補足;
現時点でデジタルデータの長期保存にもっとも適しているのは、ライトワンス型(一回だけ書き込めるが書き直しはできない。追記型とも言う)の光記録媒体だ。CD-R、DVD-R、BD-Rなどがこれに当たる。これらは基板樹脂を結晶化させたり、記録層を腐食あるいは結晶化したりする高温多湿の条件に、長時間おかない限り10年以上劣化しない。私の手元にある20年近く前のCD-Rがいまだに読み書きできるので、通常の住宅環境では20年以上保存できるだろう。
付け加えると、有機色素を記録層に用いているものは太陽光に曝してはいけない。紫外線で色素が分解されて書き込めなくなるからだ。15年ほど前の私の実験でも、直射日光が当たるガラス窓に貼り付けておいたシアニン色素系CD-Rに一ヶ月ほどで書き込めなくなったものがあった。もっとも、書き込みができなくなっても、読み出しは可能な場合もある。
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