低投票率は与党有利
昨日(2013/06/23)の都議選は自民公明の与党連合の圧勝に終わった。投票率と与野党の得票率の経験則から予想されたことではあるが、野党勢力特に新勢力を標榜する政党には衝撃的な結果だろう。
一般に政党への信頼が薄れ積極的な支持対象が見つけられない状況では、特定政党の固定的支持者や組織された有権者以外は棄権する傾向が強い。このような特定の支持政党を持たず、その時々の政治課題によって投票先を変える有権者はかつては政治に関心を持たない有権者とひとまとめにしてノンポリと呼ばれ政党や特定の支持政党がある者達からは低く見られていた。しかし、実際に選挙結果を左右するのはこのようなノンポリの投票行動であるのは今も昔も変わらない。
政治的関心が薄いと言われることが多いこのような者達が、実は政治的な課題に最も敏感に反応する。そしてそれは投票率に如実に表れる。投票率の低さは与党に対する不満の表明の現れの一つと解釈する方が良い。
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