またも壊れたジャパンクオリティ
可能な限り日本企業製品を買うようにしているのだが、最近はその日本企業製品も品質低下がひどいように感じる。なぜならば、購入してから2~3年で壊れる例が増えているからだ。
先日の記事でシャープ製の液晶テレビが2年9ヶ月で壊れたと書いたが、今度はパナソニック製のシーリングライトがやはり2年と少しで壊れた。どちらも日本の一流メーカーの製品ではあるが、いずれも中国製で私が言うところの偽装日本製品だ。
最近は、かつて世界を制覇した日本製品の高品質で安いと言う特長はすっかり失われたように思える。かつての高品質は品質のばらつきが無く故障しないと言う意味だったが、今言うジャパンクオリティとは多機能で見かけがきれいという意味しかない様に見える。コストダウンのため短期間の寿命を設定し、それにあわせて信頼性が低い部品を使っているのだろう。そして使用する部品も、低価格な品質のばらつきが大きい物を使用しているのではないだろうか。そう考えるのは、必要以上の耐久性は過剰品質でコストの無駄だと、経営コンサルタント達が盛んに言っていたからだ。
10年以上故障しないことを想定していたものが、はせいぜい6~7年の寿命しか想定しなくなれば、部品の信頼性と価格は大幅に下げられる。また、信頼性の定義も無故障率ではなくMTTFに変わっているかもしれない。10年間の無故障率98%とMTTF10年では、10年間の故障発生率がまるで異なる。日本メーカー製品が故障しやすくなった背景には、そんな事情があるのではないかと思うのだ。
それはそれとして、このように簡単に故障するのでは、日本企業製品への信頼性が低下したとして当然だ。そんな日本製品とは対照的に、韓国企業や中国企業の普及品が信頼性を高めて人気を集めているのだとすれば、日本企業がシェアを失い続けるのも自然な流れだろう。
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