続くトルコの争乱
トルコの反政府活動による争乱が続いている。
この争乱は、イスラム今日の協議による統治を目指す勢力に支持された現政権と、それに反対する世俗派の抗争という要素があるため、イスラム教にもとづく統治に対する反感が強い西欧キリスト教国は反政府側の支援に動くかもしれない。と言っても、隣国のシリアの反政府勢力を支援するトルコの政治的位置づけから、政権に対する外向的圧力にとどまるだろう。
また、日本ではこの争乱がオリンピック開催都市選びに悪影響することを期待する向きが多いようだ。しかし前回東京が開催都市に選ばれた1950年代後半、日本では反安保闘争や労働争議による死者も出るような争乱が荒れ狂っていた。それにもかかわらず東京が選ばれたことから見れば、次回の開催都市選びに対する影響は限定的になる可能性もある。トルコの争乱によって東京が有利とは考えない方がよい。
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