インターネットが社会を分裂させる
近頃、インターネットの普及が社会を分断し、分裂させるのではないかと考えるようになった。
というのは、インターネットによって簡単に望みの情報を得られるようになった結果、人々が自分の好みに合う情報だけを集め、意に沿わない情報はないものとしてしまう傾向が見られるからだ。異なる意見を持つものたちが、それぞれに自分の気に入る情報だけを集め、それが世の中の大勢だと信じようとする。これは自分の意志による情報分断であり、社会を分断し分裂させることにつながる危険がある。
これまで情報伝達の中心であったマスメディアでは、気に入る情報も気に入らない情報も一度に入ってくるため否応なしに全体像が見えるのだが、インターネットでは気に入らない情報からは目をそらしていられる。これは異なる意見を持つものが互いに排除しあう状況を生み、グループの間の対立を深めることにつながる。
これは社会全体にとって危険なことだと思う。
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