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April 04, 2013

ハードディスクを分解してみた

不要になったハードディスクを分解してみた。

容量が30GBと小さく、フォーマットも旧タイプで使い道が無くなったので廃棄するのだが、データ破壊を兼ねておもしろ半分で分解してみたのだ。

これがカバーを外したところで、この状態の写真はよく見かける。

次の写真は各コンポーネントを外して並べたもの。記録材料が塗布された板(プラッタ)が2枚、全部で4面を使っている。

次は、リード・ライトアセンブリ。中央の三角のアームの先に微小なヘッドが付いている。左側はアームを動かす為の磁石で、アームの下部のコイル(銅色の部分)に電流を流してアームを回転させ、ヘッドを読み書きする位置に移動する。右は制御回路へのコネクタ。

下の左はアーム駆動用磁石にドライバービットが吸着されたところ。回りを取り囲んでいる部材が磁気シールドの役目を果たす為、外側に漏れてくる磁気は弱い。

右はアーム先端部の拡大。4面あるのでアームも4枚ある。

アーム駆動用磁石とヘッドアーム

下の写真で虹色にに光っている部分は待避ゾーン(ランディング・ゾーンとも言う)と呼ばれ、ディスクの回転を止める時にはヘッドをここに移動させる。ディスク表面が極めて平滑に仕上げられている為、長時間止めておくとヘッドが表面に貼り付いてしまう事があり、それを避ける為にこの部分には細かい同心円状の溝が切ってある。凹凸があると貼り付きが発生しにくいからだ。

プラッター上の待避ゾーン

解体前にデータ抹消ソフトで処理してはあるが、プラッタの表面をサンドペーパーなどで傷つけるかディスクを曲げる(ガラス製であれば割る)かすれば、廃棄時のデーター流出防止策としては完璧だろう。

補足(2013/04/04);もう一台、QUANTUM製の8GBのHDDを分解していて指にけがをしてしまった。ヘッド移動用の磁石が超強力で、取り外した際に指を挟まれて皮膚を食いちぎられてしまったのだ。

ヘッド駆動用磁石

これがその敵(かたき)の写真(右下の黒いものは支えに置いたドライバービット)。2枚の合金系磁石の間でヘッドアームのコイルが動くようになっている。このように2枚を合わせると、丈夫なドライバーを使ってこじらないと分離できないほど強力。上のHDD(I-Oデータ・SAMSUN販売の日本製)の磁石はさほど強くなかったので油断した。

皆さんも、HDDを分解する際にはご用心を。

追記;ハードディスクのカバーの外し方は別記事「パソコンの処分」を参照。

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