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March 28, 2013

何が何でも~にしろ。

関東平野北西部にあるという立川断層が、従来の知見とは異なる動き方をする証拠を見つけたので防災計画の見直しが必要だと報じられていたが、今日はこれが誤りだったと報じられている。

誤りだという根拠は、立川断層が横ずれ型である証拠とされた地中の粘土層が、実は以前そこに建っていた工場の基礎杭だったというお粗末。原因は功名を焦った学者の早とちりらしい。

今回は、公開された現場を見た部外者からこれは人工物だろうと指摘された事から真相が判明下と報じられているが、誤報に振り回された地元自治体にとってはとんだ迷惑だったろう。別の見方をすれば、現場が公開されなければ事実誤認の指摘もなされず、誤認は闇から闇へと葬られたことだろう。

これに限らず、功名にはやる学者たちには何が何でも新発見であることにしようとする例が少なくない。生物分類学者は、ごく小さな差異をたてに「新種」を発見したと主張し、地震学者は「危険な活断層」を新たに発見したと主張する。かくして生物種も活断層も止めどもなく増えて行く。

生物種が増えても一般人が困ることはあまりないだろうが、「危険な活断層」がむやみに増えてはインフラコストが増大し一般人の経済的負担が不合理に増える。

売り上げ増しか考えないB級メディアならともかく、A級メディアは学者間の功名争いから距離をとった慎重な報道が求められる。

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