政治家は竹島関連発言に注意を
相手の立場から見れば配慮とも言えない事を「精一杯の配慮」と言って、相手国の顰蹙を買った政治家がいるが、自己中心的な見方しかできないと言う点でいかにも現在の日本的な甘えを露呈したと言えるだろう。
それはそれとして、政治家は、とくに影響力が大きいと見なされる立場にある政治家は竹島関連の発言には注意を払うべきだ。なぜならば、韓国に対する日本の竹島関連の主張は、そのまま日本に対する中国からの尖閣諸島関連の主張に利用されうるからだ。
つまり日本の韓国に対する主張が、そのまま中国の日本に対する主張に転用されうる。そして中国に対する日本の主張が、韓国の日本に対する主張に利用されうる事にも留意すべきだ。
不用意な発言は、別の方向から跳ね返ってくる。竹島は竹島、尖閣諸島は尖閣諸島で全く別物と言う考えは国際的には通用しない。国際社会では、それは身勝手で甘えた主張と受け取られる事を認識しておかなければならない。
このことに限らず、政治家は、特に影響力が大きいと見なされる立場にある政治家は、十一面観音像のように同時に全ての方向を見て判断しなければならないのだ。しかし、現在の日本には、近視眼的でかつ巻いた紙筒を通してものを見るような視野の狭い単眼視的な政治家が、何と多いことだろう。
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