iPS細胞研究の今後
まずは山中教授の受賞にお祝いを。
iPS細胞の今後について考えると、遺伝子の導入にベクターを使う限り取り扱える場所が、特殊な設備を持つ生物実験室に限定される。どこでも手軽に実施できるためにはベクターを使わない方法が望ましい。
そのためには、
1.導入する遺伝子が作るタンパク質の構造を突き止め、それを合成する技術を開発する。
2.導入する遺伝子は、元来人間細胞に同等の機能を有するものが含まれていると思われるので、それを活性化するタンパク質を突き止め、合成する技術を開発する。
このような技術が実用化できれば、すでにある技術、個々の細胞に物を出し入れする技術だけで実施が可能になる。これであれば一般的な培養設備だけを持つ実験室でも実施できるだろう。そして高度な設備を必要としなければ、より低コストの治療法方として普及しやすくなる。
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