活断層の定義変更
活断層の定義が変更されたそうだ、これまで過去13万年以内に動いた証拠があるとなっていた条件を、過去40万年に拡張するという。しかし、その「科学的」根拠は無いようで、単に念のためと言うことのようだ。
それなら果たして40万年以内にすることでどれだけ安全性が増すのだろうか?100万年で無くても良いのか、500万年必要ではないのか?単に念のためでは止めどもなく広げなければならないだろう。
また、活断層も始めから断層として存在したわけではない。断層がなかったところに力が集中して新しく断層が生じることによって誕生する。
そういう目で衛星写真や航空写真を見ると、古い断層の痕跡や力が集中していそうな場所は無数にある。それらの危険度を仕分けるにはどうすればよいのか、まだ研究が不十分な状態を解消しなければならない。それができるまでは、定義が5万年でも40万年でも有意差がないように思える。
追記(2012/11/08);
日本列島の変遷を調べてみればすぐに分かることだが、10万年単位で考えても様々に形が変わっている。これは日本列島を形成するピースがそれぞれに動いているからだ。それにつれて各部にかかる力の向きや強さも変化する。
つまり、新たな活断層がいつどこに生じるかは予測ができず、かつて動いたことがある断層もいつまでも活断層のままではない。力のかかり方を解析して、場所ごとに適切な期間を設定すべきだ。いたずらに、念のためと言って期間を延ばしていけば、活断層がない場所が無くなってしまう。
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