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September 22, 2012

UFOと狐火;未確認発光現象(ULP)

2012/09/20放送のNHKBSプレミアム”コズミック・フロント”でUFOの特集をやっていた。もちろんしばしば民放が行う興味本位のあおり番組とは異なる、原因が特定できない発光現象に対する科学者の正攻法のアプローチの紹介だ。

番組で紹介された2組織の調査によれば、大半は航空機や気球などの誤認、錯覚、そして虚偽報告などだが、20%ほどは正体が特定できないという。もちろんその中には報告が曖昧すぎてわからないというものもあるだろうが、未知の発光現象が存在するとされていた。

そのような発光現象について科学機器を動員した研究も行われていて、ノルウエイの発光現象多発地域での研究では、ここでの発光現象については何らかの放電に伴って誘起されたプラズマの発光の可能性があるのだそうだ。

実際に撮影された映像を見ると、光球が分裂したり列をなして移動したりしていた。その様子はその少し前に紹介された、フランスで報告された原因を特定できない発光現象と酷似していた。また、春に同じ”コズミック・フロント”で「スプライト」と関連しているのではないかと放送された、「狐火」あるいは「狐の嫁入り」等の発光現象とも似通っている。少なくとも正体を特定できないUFO事例の一部には、放電に伴う発光現象が含まれているのだろう。

私も大学生時代に落雷に伴う発光現象は目撃したことがある。雷雨中を走る列車の窓から外を眺めていたとき、少し離れた丘の中腹に落雷した直後に落雷地点の近くで二つの閃光があったのだ。これは稲光が消えた後に発生したので反射光ではない。落雷地点から周辺に2次的なアークが飛んだのかもしれない。

また、空気中を漂う球電(あるいは球雷)という現象も時折報告されている。これは音と熱を発するので、落雷などの放電によって生じたプラズマではないかとも言われている。伝説では球電に接触した女性が焼死したこともあるという。

このようなことから、UFO現象に取り組む科学者にはUFOを何らかの放電現象に伴うものと考えている者が多いようだ。そのような観点からは夜間に視認されたものの多くはUFOではなく未確認発光現象(ULP;nidentified uminescent henomena)と呼ぶべきなのだろう。

私自身はUFO信者ではないが、本物の地球外知性体による宇宙船が飛来しているのであれば是非見たいと思っている。今までにも空を移動する光は数限りなく見ているがいずれも一秒後には正体が分かってがっかりしたからだ。それらは、はじめから間違えようもない航空機や船舶の標識灯は論外として、雲の中を飛ぶ航空機の前照灯、大型の人工衛星、地上に設置された投光器の光が雲に映った物などだった。

UFOに対してこれほど信者が多いのは、モンスター愛好のような嗜好と、神が創造した最高の生命体である人類をしのぐ文明を持つ地球外生命が存在すれば旧約聖書の記述が嘘になってしまうと言う、宗教的な恐怖とが混在しているのだろう。そんな精神的な面からの分析もおもしろい。

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