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September 2012

September 30, 2012

日本一を目指す日本人、世界一を目指す韓国人

日本人と韓国人の起業家やスポーツ選手には、基本的なあり方に大きな違いがあるように見える。

それは、日本人が日本一で十分と考えることが多いのに対し、韓国人ははじめから世界一を目指すことが多いように見えるからだ。これは国民性の違いと言っても良いが、その根底にはマーケットの大きさの違いがあると思われる。

これまで日本には国内だけでも十分な収入を得られる市場があったが、人口の少ない韓国には十分な大きさの市場がなかった。そこで日本人は日本一で十分と考え、韓国人は世界一を目指さねばならないと考えたのだ。

これは企業経営でもプロスポーツでも同じで、日本人は日本国内だけでも生活できるだけの報酬や賞金が得られたのに対し、韓国人は韓国内だけでは十分な報酬や賞金が得られなかったので始めから世界を目指さざるを得なかったのだ。

それが端的に表れているのが日本のオリンピック代表選考方法だ。多くの競技の選考会で、選出条件に日本人の一位が求められている。しかしこれを裏返して言えば、外国人選手には勝てなくても良いと言うことになる。つまり最初から世界の一流選手に勝つことは求められていないのだ。このため必然的に、日本人選手は世界の一流選手に勝つ必要はないと考える。これが日本人選手が世界で一流になれない理由だ。

世界一流のチームで活躍できることを求める、サッカーなどの一部例外はあるがこれが日本の現実だ。

企業経営においても、日本市場が縮小し続ける現状では、国内市場だけを相手にしていては経営も縮小せざるを得ない。全世界を相手にものを売る気概が企業経営にも求められているのだ。

September 28, 2012

想定外をどう想定するべきか?

前項で「想定外は許されないのか?」と書いたが、それを補足したい。

想定外には、許されるべき場合と許されない場合がある。それは災害対策などでは、どこかに対応する限界を定めなければならないからだ。放置すれば、有識者とされる人たちが災害規模を止めどもなくふくらませていく。それに対し、ここまでは想定範囲内として対策を講ずる、ここからは想定外として対策を講じないと言う境界を定め無ければならない。そうしなければ財源がいくらあっても足りなくなり、止めどもない増税をしなければならないからだ。それに、いくら想像をたくましくしてもそれを超える事態はいつでも起こりうる。

例えば、最新の南海地震の予測によれば大阪湾の奥には5m以上の津波が押し寄せる可能性がある。これに対し、大阪市は湾岸には6mの防潮堤があるから危険はないと称している。しかし、防潮堤の高さは平均低潮位を基準にして算出されている。一方、大阪港の大潮の潮位差は2mほどある。つまり平均海水面からの高さは5mしかない。これに対し、津波の高さは海水面の増分である。従って、平均潮位より潮位が高い時には寄せ波の立ち上がりを考慮しなくても津波は防潮堤を越えてしまう。さらに、これに台風その他による高潮が加わると海水面は防潮堤よりも3m以上高くなる可能性がある。

従って、大阪に押し寄せる津波を食い止めるには、寄せ波の立ち上がりや風浪も考慮すれば15m以上もの高さの防潮堤が必要になる。しかしこのような高さの防潮堤を建設するには、防潮堤の厚みが増える分近くの建造物を撤去する必要があり、その経費まで含めると膨大な建設費が必要になる。大阪市以外の大阪湾沿岸全域を含めると所要経費は天文学的になるだろう。つまり、最悪の想定にまともに対応するのはばかげているしできもしないと言うことだ。

それならどうすればよいのか?最悪の想定に正面から対応することはあきらめ、ある程度の被害は容認して様々な手法を組み合わせてやり過ごすことを考えればよい。防潮堤を越える津波による物的被害は仕方がないものとしてあきらめ、人的被害だけを避けることに財源を集中する等だ。漂流物による火災が想定される市街地では、高層ビルを避難所にするほか、既存のビルの地下を水密構造にし、一日程度は水没状態で持ちこたえられる避難所にすると言う手もある。ほかにも少ない経費で人的被害を避ける方法はいくらでもあるだろう。

これが想定外の事態があり得ることを想定して被害を防ぐと言うことだ。

訂正(2012/09/30);
あちこち調べ回って確認したところでは、津波の高さとは基準海面(通常平均干潮位)に対する水位の差であるようだ。そして津波の高さは、満潮時に来襲した場合の最高水位として表示されているように読み取れる。これならば例を挙げた大阪市の6m防潮堤には1mの余裕があることにはなる。

ただし、暴風時の高潮や風浪を考慮すればさらに何mか必要だろうし、寄せ波の立ち上がりが考慮されていないのであればその分も必要になる。津波の予想高さに関する資料で寄せ波の高さを考慮したものかどうか分かるものがなかったので少々気になった。

マーフィーの法則に言う通り、「トラブルは最悪のタイミングで起きる」事が少なくない。災害が重複して起こることも考慮してケーススタディを行ってほしい。主要な港湾地区については、埋め立てに先んじて潮流への影響や汚染水の広がりを調べるための水理模型があるはずだ。これを活用して、寄せ波の立ち上がり高さなどのシミュレーションに使うパラメーターを、三大都市圏(東京湾、伊勢湾、大阪湾)については求めることもできるように思うがどうだろう。

想定外は許されないのか?

野田首相がブログで、災害について「想定外は許されない」と書いている。確かに一般人の見方ではそれが主流だろう。しかしこれは一般人の身勝手な言い分でもある。

なぜならば、人智が限られている以上、百万年に一度の災害までも想定しつくしてもなお想定外の事態は起こりうるからだ。だから想定外の事態は許さないと言うのは身勝手な言い分なのだ。

それならばどうすればよいのか、考え得る事態を列挙し、発生する確度と被害の大きさとを評価して順序づける。そして上位の物から財源を配分する。これ以外に対策を行う方法はない。

そのような方法論において、想定外の事態はどのように取り扱えばよいのか?それは政治家の知恵にかかってくる。

たとえば百万年に一度の大津波にどんな対応をするのか。高さ50mの津波が百万年に一度発生する可能性があり、それはいつ起こるか予測ができないとする。このような津波の前例はある。ハワイには100mまで駆け上がった津波の痕跡があるそうだ。

その場合、そのような津波は想定外とするのか?想定に入れてそのような津波に耐える避難施設を短期に大量に建設するのか?対策をとらずに万が一津波が起きた時、それを想定した対策を立てなかったとして非難するのは正当なのか?対策をとって何十年も津波が起きなかった時、無駄な費用を使ったとして非難するのは正当なのか?私にはどちらも正当とは思えない。

ごくまれに起こり、いつ起きるかが正確に予測できない事態についてどこに想定内・想定外の線引きをするのか?対策の財源として多額の税金が必要なことが歴然としているだけに、どれだけの費用でどれだけのことができるのかを公開して、広く国民的な議論を行わなければならない。

September 26, 2012

認知症は予防も改善もできる!

毎度お騒がせのNHK「ためしてガッテン!」が、2012/09/26の放送でアルツハイマー病は予防も改善もできると主張していた。

それによると、アルツハイマー病の原因であるβ-アミロイドの脳への蓄積は、インスリン(旧称インシュリン)の過剰によって起こるのだという。過剰のインスリンを分解する酵素とβ-アミロイドを分解する酵素は同じ物で、血糖値が上がることによって大量のインスリンが分泌されると、分解酵素がインスリンの分解に消費され、β-アミロイドの分解にまで回らなくなることによって蓄積が進むのだという。

従って、血糖値を低く保ちインスリンの分泌を抑えれば、β-アミロイドの分解が進み、アルツハイマー病の予防や改善につながるのだそうだ。

結論として、アルツハイマー病は生活習慣病の一種で、適度な知的運動(知的活動は大量の糖を消費する)や体を動かす運動を続けることが推奨されていた。

メタボは認知症への近道らしい。私も頭と体の両方をもっと使わなくては。

対日共同戦線

尖閣諸島問題に関して、中台の共同戦線化が水面下で進行しているようだ。米国にとっての仮想敵国である中国とは異なり、同盟関係にある台湾には強い姿勢を示すことができない。従って、中国と台湾が連携して日本に対する対抗措置を強めていこうという訳なのだろう。

しばらく前から、中台両国の対立は建前だけで実質は友好関係を確立している。将来の統合を目指して衝突は避けることで暗黙の合意が成立しているのだ。相互への資本投資が急激に拡大していことがそれを示している。

台湾でこれを主導しているのは、かつて大陸から逃れてきたいわゆる外省人(主に漢族)で、本来の住民である内省人には反発する勢力もある。しかし経済の実権を握る外省人が政治の実権も握っているため、和解して経済的利益を得ようとする動きの方が強い。そのため、利益が共通する領土争いで、中国と台湾が連携することには抵抗感がない。

と言うわけで、今後中台による波状攻勢が長期に亘って続くと予想できる。

September 25, 2012

木枯らし?

今日の神戸では、昼過ぎから強い北風が吹いている。まだ一月半ほど早いが、音だけ聞いていると木枯らしのようだ。少しだけ開けた窓の隙間から吹き込んでくる空気が肌寒い。
真っ先に色づき始める桜の葉がだいぶ黄ばんできて、夏とは違うかさかさした音をたてている。いよいよ本格的に秋になり始めたようだ。

September 24, 2012

データーキューブ

日立製作所が石英ガラスにレーザーで情報を記録する技術を開発したという(日立制作所ニュースリリース)。

これによると、超短パルスのレーザーを使って石英ガラスの内部に屈折率の異なる領域を形成することで記録ができるという。さらに、石英ガラスは1000℃以上でも溶けず、物理的にも化学的にも安定であるので数億年以上も情報を保存できるのだそうだ。

現時点では厚さ2mmの板に4層の記録が行えるようだが、もっと厚みのあるブロックにより多くの層で記録ができるようになれば、これはSFにしばしば登場するデーターキューブ(あるいはメモリーキューブ)そのものだ。

さらに石英ガラスは200nm近くまでの紫外線を透過するので、そのような短波長のレーザーが開発されればさらに記録密度は上がるだろう。

成長に依存しない繁栄はあり得ないのだろうか?

長い間、経済成長の大きさが経済的繁栄の大きさであると経済学者は主張してきた。これは経済成長=市場拡大としても良い。そしてこの考え方は有史前から真実であると考えられてきたように思える。

大昔、世界の広さが無限出会った時代、市場拡大の限界も無いと考えるのは当然だった。しかし今、世界の広さが有限であることが分かり、資源も、従って市場も有限であることも明らかになった。これは市場拡大、つまり経済成長に依存する経済には限度があることを意味してはいないだろうか。また、世界全体の平均消費水準が上がるにつれ、それらを生産するための資源の争奪が激しくなるだろう。これは消費財価格の上昇をもたらし実質成長率の足を引っ張ることになる。

だから、今後も経済規模の拡大速度に依存した経済運営を続けることは困難になるだろう。経済成長に伴うしがらみから解放された経済システムが必要なのではないだろうか。これまでの観念にとらわれる限り、どの経済学者もそんなモデルはあり得ないと言うだろう。しかし、人類の将来のために、そのような経済モデルを求める研究が行われ手も良いと思うのだ。

September 22, 2012

UFOと狐火;未確認発光現象(ULP)

2012/09/20放送のNHKBSプレミアム”コズミック・フロント”でUFOの特集をやっていた。もちろんしばしば民放が行う興味本位のあおり番組とは異なる、原因が特定できない発光現象に対する科学者の正攻法のアプローチの紹介だ。

番組で紹介された2組織の調査によれば、大半は航空機や気球などの誤認、錯覚、そして虚偽報告などだが、20%ほどは正体が特定できないという。もちろんその中には報告が曖昧すぎてわからないというものもあるだろうが、未知の発光現象が存在するとされていた。

そのような発光現象について科学機器を動員した研究も行われていて、ノルウエイの発光現象多発地域での研究では、ここでの発光現象については何らかの放電に伴って誘起されたプラズマの発光の可能性があるのだそうだ。

実際に撮影された映像を見ると、光球が分裂したり列をなして移動したりしていた。その様子はその少し前に紹介された、フランスで報告された原因を特定できない発光現象と酷似していた。また、春に同じ”コズミック・フロント”で「スプライト」と関連しているのではないかと放送された、「狐火」あるいは「狐の嫁入り」等の発光現象とも似通っている。少なくとも正体を特定できないUFO事例の一部には、放電に伴う発光現象が含まれているのだろう。

私も大学生時代に落雷に伴う発光現象は目撃したことがある。雷雨中を走る列車の窓から外を眺めていたとき、少し離れた丘の中腹に落雷した直後に落雷地点の近くで二つの閃光があったのだ。これは稲光が消えた後に発生したので反射光ではない。落雷地点から周辺に2次的なアークが飛んだのかもしれない。

また、空気中を漂う球電(あるいは球雷)という現象も時折報告されている。これは音と熱を発するので、落雷などの放電によって生じたプラズマではないかとも言われている。伝説では球電に接触した女性が焼死したこともあるという。

このようなことから、UFO現象に取り組む科学者にはUFOを何らかの放電現象に伴うものと考えている者が多いようだ。そのような観点からは夜間に視認されたものの多くはUFOではなく未確認発光現象(ULP;nidentified uminescent henomena)と呼ぶべきなのだろう。

私自身はUFO信者ではないが、本物の地球外知性体による宇宙船が飛来しているのであれば是非見たいと思っている。今までにも空を移動する光は数限りなく見ているがいずれも一秒後には正体が分かってがっかりしたからだ。それらは、はじめから間違えようもない航空機や船舶の標識灯は論外として、雲の中を飛ぶ航空機の前照灯、大型の人工衛星、地上に設置された投光器の光が雲に映った物などだった。

UFOに対してこれほど信者が多いのは、モンスター愛好のような嗜好と、神が創造した最高の生命体である人類をしのぐ文明を持つ地球外生命が存在すれば旧約聖書の記述が嘘になってしまうと言う、宗教的な恐怖とが混在しているのだろう。そんな精神的な面からの分析もおもしろい。

September 21, 2012

秋来る

今日は日が落ちてから風が強まってきた。木の枝を揺らす風音が強い。

有名な歌に、「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる」とあるとおりだ。

夜風が少し肌寒くなり、アオマツムシの鳴き声が賑やかだ。秋の到来を知るのは、今も昔も耳からのようだ。。

原子力規制庁発足

かくして官庁と閣僚と公務員と費用は止めどもなく増え続ける。

国に新業務を求めれば、新財源が必要になり財政が悪化する。

September 20, 2012

ひがんばな

プランター植えにしてある「ひがんばな」の花芽が伸び始めた。

暑さが続いたので遅れ気味だが、来週の中頃には満開になるだろう。地温の低下が引き金になるのだろうが、気温が下がったとたんに伸びてくる。良くできているものだ。

追記(2012/09/27);今日、何本かの花が開き始めた。3年ほど放置していたので球根が詰まりすぎたのか、花茎が出てこなかった株も多いが、9月はじめに植え替えたので来年には花が咲くだろう。

官房長官の不用意発言

中国が反日大衆活動の抑制を始めた矢先に、またも外交音痴な政府高官の不用意発言。中国に賠償請求をするのだそうだ。これによって中国大衆の反発が高まることは歴然としている。わざわざ火に油を注ぐとはなんと愚かなことか。

国内向けの人気取り発言であることは歴然としているが、今は国内向け限定発言だと言って通る時代ではない。そのことをわきまえぬ「政治家」のなんと多いことか。

空気が変わって・・・

昨日までの南風に代わって今日は西風が吹いている。

それとともに濃い白いもやで視界が悪くなり、昨日まではっきりと見えていた大阪湾の対岸が全く見えなくなった。西風になるといつものことだが、中国製光化学スモッグの来襲だ。

最もありがたくない中国製品の一つだ。

September 19, 2012

埋没する小沢新党

日中紛争のおかげで小沢氏とその新党の影がすっかり薄くなった。

民主党政権成立時に大経済使節団を率いて訪中したことでわかるとおり、もともと小沢氏は田中派の番頭時代から中国利権に関連する企業とのつながりが強く、外交的には親中国路線をとらざるを得ない。日中間の対立が高まれば、中国との貿易利権を持つ企業、低コストを求めて中国に工場進出した企業が困るからだ。特に、企業規模に比べて大きな借り入れを行っている中堅以下の企業にとっては、現状は深刻で倒産する企業も出かねない。倒産企業の設備や技術は当然、捨て値で中国資本に渡ることになるだろう。

従って尖閣紛争では身動きがつかない。これが小沢新党埋没の理由だ。

September 18, 2012

フルサイズデジタルカメラ

最近フルサイズデジタルカメラの新製品がいくつか出ている。人生最後のカメラを物色中の私にはありがたいことだ。

私はファインダーをのぞきながらしっかりとホールドできる一眼レフタイプが好みなので、このタイプから選びたい。また、Canon EOS7sを使っているのでCanon用のレンズが何本もある。そこでCanon EOS5D MkⅢの値下がり待ちをしていたのだが、ここに来てCanon EOS 6Dの12月発売が発表された。

スペックをざっと比較すると、機能のいくつかが簡略化されたり省かれたりしているが、老骨の私にとって約200g軽いことは大いに魅力的だ。実売価格が明らかになるまで待って、5D MkⅡ、5D MkⅢと6Dの3機種を詳細に比較してみるとしよう。

追記(2012/10/14);
交換レンズの制約がない人にはニコンのD600も良い選択だろう。画素数などのいくつかの違いはあるが、重量・価格も近いので後はメーカーに対する好みの問題だろう。

September 17, 2012

今年も指定席

我が神戸の2チーム、オリックスとヴィッセル神戸は今年も指定席が確定しつつあるようだ。ことしはさらに阪神の不振も加わって、阪神間のスポーツファンは欲求不満が募るばかりだ。

と言うことでチームのプレーぶりを見ると、どう見てもこれはチームの運営に問題がある。チーム上層部の意志統一ができておらず、一部には赤字でなければ弱くても良いという雰囲気すら感じられるからだ。

これはもう、市民がファンドを作って買収し、経営主体を変えるべきなのだと思えてくる。

橋下発言;外交音痴がもう一人

橋下氏が尖閣諸島紛争を巡って、日米安保条約によって米国に守ってもらえばよいと発言したそうだ。ここにもまた一人外交音痴がいる。

なぜならば、日中の軍事衝突が起きても米国は簡単には介入できないからだ。恐らく口先介入に終始するだろう。

それはなぜか、中国と米国が軍事衝突を起こすことには西欧諸国が難色を示すだろうからだ。そして西欧諸国が反対する理由は、米中衝突で中国が劣勢になればロシアが介入して世界大戦に発展することを恐れるからだ。

米中ロが衝突すれば、偶発的全面核戦争も起こりうる。だから米国は積極的な参戦はしないはずだ。

そこまで考えない橋下氏はやはり外交音痴の、大衆迎合屋に過ぎない。

外交音痴の慎太郎発言

ここまでくれば、どんな馬鹿にも慎太郎発言が尖閣諸島を巡る状況を悪くしただけだと言うことがわかるだろう。

別記事でも書いたように、実効支配している側は相手に対抗措置の口実を与えないために、腰を据えて動かないのが最善であることは外交の常識だ。慎太郎が新党立ち上げに失敗した失点を取り戻そうとしておこなった愚かな発言がこの事態を招いたのだ。

もっとも、慎太郎は失態を認めることはないだろうが。

September 15, 2012

日中紛争の臨界点

新党結成失敗の失点を取り戻そうとして大衆受けを狙った、石原慎太郎の軽率な発言のせいで、尖閣諸島を巡る騒ぎがエスカレートしている。

日中とも国内の政治経済に対する強い不満を抱えているので、火の手を押さえる有効な手段を打てない。このままで行くと紛争の様相が変わる臨界点を超えるのも近いようだ。そしてそのすぐ先に待ち構えているのは日中戦争への帰還不能点だ。

両国で紛争を煽る者たちは、臨界点から帰還不能点までがいかに近いかを知るべきだ。太平洋戦争は同じようにして始まったのだ。

小惑星衝突の痕跡探し

地球の気候に大変動を与え、大型恐竜を絶滅させたと言われる小惑星衝突の痕跡は、ユカタン半島の地下に埋もれたクレーターと、同時期の地層に含まれるイリジウムだとされている。しかしそれほどの大衝突であればその痕跡は地球周辺の宇宙空間にもあるかもしれない。

まず、気候に大変動を与えるほどの大衝突であれば、破片やチリは大気圏外にまで飛散しただろう。月の軌道の外側まで広がった可能性もある。恐らく、地球周辺に破片やチリによるリングが一時的に生じたろう。小惑星サイズの天体であれば、軌道面は地球の軌道に近いだろうからリングの主軌道面は月の軌道面にも近いだろう。よって、これらの破片の一部は月の重力によって月面に落下してクレーターを作った可能性がある。従って、この時期に月面に多数のレーターが生じていれば地球と小惑星との衝突の証拠になる。当然地球にも多数のクレーターが生じたはずだが、小型のクレーターの痕跡は見つけにくいだろう。

また、このような破片やチリの一部はラグランジュ点に捕捉された可能性がある。従って、ラグランジュ点にどのような物体があるかを調べれば大衝突の証拠が得られる可能性がある。地球と月の中間にあるL1点であれば探査機を送るのもたやすいだろう。

さらにこれらの情報によって、衝突によって飛散した物質の量を推測できるだろうし、それは気候変動の規模を推測する役にも立つだろう。

September 14, 2012

対中サイバー攻撃は日本がトップ!?

2012/09/14付けで読売新聞が報じている記事「サイバー情報収集戦、日・韓・北はすでに当事者」によると、英国の国際戦略研究所(IISS)が対中サイバー攻撃を最も活発に行っているのは日本で米国がそれに次ぐと年次報告に記載しているそうだ。

日本では、日本のサイバー情報戦能力は世界的に見て遙かに劣っているとされているだけににわかには信じがたいのだが、高度なサイバー攻撃を展開している秘密組織でもあるのだろうか?

李明博と石原慎太郎の愚行

韓国政府と日本政府の愚行で、日韓と日中の領土争いが騒がしくなってきた。

歴史的に見て、実効支配している側はでんと居座って何もしないのが最善だ。騒ぎ立てると相手国の民衆が反発し、その国の政府としても何らかの対抗手段を執らざるを得なくなるからだ。その意味で、李明博が竹島で日本を刺激し、石原慎太郎が尖閣諸島で中国を刺激して、それぞれに対抗措置をエスカレートさせる口実を与えたのは愚行としか言いようがない。

新党設立に失敗した石原慎太郎が話題になることを狙って騒いだおかげで、適正価格より遙かに高値で国に売ることができた地主は大喜びしただろうが、中国に対抗措置をエスカレートさせる口実を与えた点で、日本国としては財政的にも外向的にも大損害を被った。

September 13, 2012

懲りない米国

反米政権があると反乱を煽り、反政府勢力に大量の武器を供給する。しかし、その後の米国人の傲慢で無思慮な行動が民衆の反感を買い、与えた武器が今度は米国人に向けられる。第二次大戦終結から現在まで、これが何度と無く繰り返されてきた。

また、米国軍を送り込んで反米勢力を押さえ込もうとしても最終的には撤退に追い込まれている。ベトナム、モザンビク、そしてソマリアなどが良い例だ。

米国の望むことが神の正義であると信じて、何度失敗しても全く懲りない米国。そのため、イラクでもアフガニスタンでも、そしてリビアでも過去の失敗と同じ過程が進行中だ。サウジアラビアを代理人として武器支援を行っているシリアについても、恐らく同じことが繰り返されるだろう。最悪の場合、20年ほど後にはサウジアラビアの民衆反乱の鎮圧に米軍を送り込むことにもなりかねないのだが・・・・。

任期の限られた民主主義国の政治家にとっては、任期終了後のことなど知ったことではないのだろうが。

米国大使館襲撃

注リビア米国大使館が襲撃され、駐在大使など数人が死亡したと報じられている。襲撃の現委員は例によって米国人によるイスラム教侮辱らしい。

いつものことだが、米国人の多数派にとってはキリスト教の教義が絶対であり他教の教義は不道徳あるいは悪で否定されるべきものとされる。従ってキリスト教の教義に従わない異教徒(キリスト教にとってはユダヤ教徒イスラム教のことだ)や不信心者(旧約聖書を聖典としない宗教の信者や無神論者)を非難したり侮辱することは、米国人のキリスト教徒の大多数にとっては良い行いなのだ。これは米国の国是(「アメリカの大儀は神の正義」米ドル紙幣の裏に印刷されているスローガン)でもある。

だからキリスト教以外の宗教を排斥したり侮辱する例が米国では後を絶たない。また、他教徒によってキリストやマリアが侮辱されたらキリスト教徒はどう感じるかなど我が身に変えて考えることもしない。キリスト教徒から見て基本的に悪である他教徒の立場など、考える必要もないことなのだ。

今回の事件によって、米国人がイスラム教を侮辱する例はますます増えるだろう。そして、イスラム諸国における反米感情はさらに高まるだろう。しかし米国人は決して自分たちの非を認めはしない。基本的に原理主義である米国のキリスト教徒にとって、反キリスト教は根源的な悪であるからだ。

うにを食べると温暖化防止になる?

ナショナル・ジオグラフィックの日本語版サイトに「ウニを食べるラッコ、CO2削減に貢献」という記事が出ている。

これによると、ラッコはケルプを食い荒らすウニを食べることでCO2の削減に貢献しているのだという。

ウニを食べるのは日本人も同様だが、コンブやワカメなどの海藻も大量に食べる。はてさて、日本人はCO2削減に貢献しているのかそれとも削減を妨害しているのか、いったいどちらになるのだろう?

September 12, 2012

紛らわしいプロ野球のユニフォーム

最近、野球界ではプロ・アマを問わず暗色の上衣と白いズボンが流行している。このためプロ野球でも遠目には紛らわしいものが多い。

しばらく前には、ホームチームのホーム用ユニフォームと、ビジターチームのビジター用ユニフォームが酷似しているため、ビジターチームがホーム用ユニフォームを着用して試合に臨んだ例があった。その結果、ビジターチムの選手が、プレー継続中に一塁ベースに近づいたベースコーチを自チームの選手と誤認して送球するミスが起きた。

プレーヤーのエラーではあるのだが、ユニフォームが酷似していなければこのような勘違いは起きなかったはずだ。見るものにとっても似たユニフォームが多いのは興趣をそぐ。プロ野球リーグは是非改善を進めてほしいものだ。

また、インプレー中にベースコーチがボックスを出てベースに近づくことがよく見られる。これは公認野球規則(4.05)で禁じられている行為だ。どのチームも常習的に行っているので抗議が出された例は無いようだが、審判員はもっとルールの徹底につとめなければならない。

September 11, 2012

恐竜絶滅原因の新説

NKH BS-Premiumで09/06に放送された「コズミック・フロント~見えた!銀河系の全貌」で恐竜絶滅原因の新説が紹介されていた。それによると、恐竜を絶滅に追い込んだ寒冷化は太陽系が銀河系の渦状肢の一つを通過したために発生したのだという。

これは銀河系の全体構造を研究している天文学者と地質学者が共同で提唱したもので、宇宙線によって大気上層の雲が増えて寒冷化するという説と、宇宙線の発生源である超新星が太陽系の近傍(と言っても千光年単位の距離)にどれぐらいあるかということを関係づけたものだ。

それによると、太陽系はほぼ1億4千万年毎に銀河系に四本ある渦状肢(恒星の密度が高く明るく見える部分)を通過する。このときには太陽系周辺の恒星密度が高いので、超新星爆発の頻度も高くなる。これによって地球に降り注ぐ宇宙線が増加し、地球が寒冷化するのだという。これについては、5.5億年に亘っての周期的気候変動が地質学的証拠によって確かめられているそうだ。

渦状肢は恒星の移動速度のむらによって生じる粗密波(注)のようなもので、速度の遅い部分では星の密度が高まり、早い部分では星がまばらになる。銀河系は太い二本と細い二本の合計四本の渦状肢を持つ点対称の構造なので、各恒星は周期的に星が密な場所と疎な場所を通過して行くことになる。これが周期的気候変動の原因になるのだと言う主張だ。

この研究によると、太陽系が前回渦状肢を通過したのは約7千万年前で、恐竜が絶滅した年代と一致するのだそうだ。

これまで気候変動は、温室効果ガスや大陸の移動など地球内の原因が研究されてきた。しかし最近では太陽活動の影響や巨大隕石の落下など、地球外にも原因が求められるようになった。そして今度は銀河系規模の現象が原因の一つとして浮上してきた。地球の気候変動は、地球外要因も考慮したモデルで取り扱わねばならないようだ。

(注)番組では自動車の渋滞に例えられていたが、自動車の渋滞も粗密波のような性質を持つことが知られている。

ブログ内の関連記事
1.太陽活動と気候変動(2012/09/09)
2.太陽活動の異変(2012/04/20)
3.寒冷化が100年以上続く?(2011/06/27)
4.太陽活動が低調期入り(2011/06/26)
5.太陽が冬眠する?(2010/03/10)
6.地球の将来は温暖化? それとも寒冷化?(2009/06/05)

September 10, 2012

指揮棒で人が殺せるか?

数少ない新作シリーズのテレビドラマを見ていてふと首をかしげてしまった。なぜならば、指揮棒で背中まで刺し通して殺したという設定だったからだ。

確かに指揮棒の多くは、重心を手元に寄せるため先細りの棒状で、先は直径2mm程度の半球か鈍い円錐形になっている。これで人の胴体を刺せるかと言えば、できないことは無いと思うのだが、背中まで突き通すことは武術の達人でもなければ不可能に近い。指揮棒はきわめて折れやすいからだ。

指揮棒にはいろいろな長さや形状のものがあり状況に応じて使い分けるが、共通しているのは軽いと言うことだ。重ければ指揮者がすぐに疲れるからだ。また棒がしなっては拍の位置が示しにくい。そこで、大半の指揮棒は軽く堅い木で作られている。このため曲げたり強くぶつけたりすると簡単に折れてしまう。私も大学で合唱同好会の学生指揮者をしていたときに、譜面台やデスクにぶつけて何本も折ってしまった。

つまり、武術の達人でもなければ刺すことはできてもすぐに折れてしまい、背中まで突き通すのは不可能に近いと言うことだ。たとえ先端を削って尖らせても、少し刺さった状態で折れて先端が体内に残ってしまうだろう。それでは凶器の謎解きの必要もなく、ミステリドラマとしては身も蓋もなくなってしまうが・・・・・。

ついでに言えば、通常折れた指揮棒の先は鋭い角度に尖るので、この方がむしろ刺しやすい。50cm以上の長い指揮棒を中程で折って使えば、ドラマのように背中まで折れずに突き通せる可能性はあるが、短く加工した指揮棒という説明は無かった。

他に見るに値するようなドラマが少ないのでミステリードラマはよく見るが、トリック以前の環境設定にご都合主義な無理があって、実行の舞台を整えるのは不可能な例がしばしば見受けられる。この点で、新作には内外のミステリーの古典に比べると見劣りするものが多い。日本のミステリー作家には、そのあたりも気を配ってがんばってほしい。

イラク争乱拡大とシリア内戦拡大の関係

最近のニュースによるとイラクの争乱が拡大しているという。爆弾による市民の被害が急増しているのだという。

イラクの争乱の根底にはイスラム教の宗派対立があるのだが、その背後にはスンニ派が支配するサウジアラビアとシーア派が支配するイランの、この地域での主導権争いが見える。イラクの支配権を自派で握ることによって、主導権争いで優位に立てるからだ。(付け加えれば、イラクの原油生産に対する支配権を手に入れれば、市場に対する影響力も強化できる。)

そしてその背後にはイランの影響力を低下させたいイスラエルの影もちらつく。打倒イスラエルを標榜するイランと、対米政策上の都合から親イスラエルの政策をとるサウジアラビアを抗争させることでイスラエルは安全度を高められるからだ。また、親イスラエルのサウジアラビアの影響力が強いスンニ派がイラクの支配権を握れば、イスラエルに対する反感を押さえ込むことができるとの期待もあるだろう。だから、背後でサウジアラビア支援を約束して、イランとの対立を煽っていることは十分に推定できる。そして両派の対立が深まれば、パレスチナ人に対する抑圧を強めてもイスラエルに対する非難を弱めることができる。

また、シリアの内戦激化の背景にも同じ構図がある。イランにしろサウジアラビアにしろ、自派がシリアの支配権を握ればイラクの場合同様にこの地域における勢力を拡大できるからだ。イスラエルにとっても親イスラエルのスンニ派がシリアの支配権を握れば、至近距離にある軍事的脅威を取り除くことができる。逆に反イスラエルのシーア派が支配権を握れば危険が増す。だから、イスラエルがサウジアラビア経由でスンニ派を支援していることは十分に推定できる。

September 09, 2012

太陽活動と気候変動

今回の黒点周期では太陽活動が低調だと言うことが話題になっている。これまでにも黒点数と気候変動との関係が言われてきたので、両者の関係を調べてみた。

黒点相対数は過去100年の移動平均値を求め、それと年平均気温の偏差とを比較したのが下図である。移動平均値を用いたのは、黒点周期の影響を少なくするため、そして過去の蓄積の影響が大きいだろうという観点からである。平均期間を100年としたのは、平均期間が長い方が11年周期による変動を消すのに都合が良かったこととほぼ100年の周期が見て取れたからで格別の根拠はない。

図から、黒点相対数移動平均値は19世紀中はほぼ一定していたが19世紀末に一旦減少し、20世紀にはいると徐々に増加していることがわかる。21世紀に入ってからの動向はデーターが少ないのでまだ明瞭ではない。

平均気温偏差はデーター数が少ないので移動平均値は示していないが、黒点相対数の100年移動平均値に少し遅れてよく似た動きを示している。

図;太陽黒点相対数と平均気温偏差
黒点相対数R=k(10g+f)
gは黒点群の数,fは観測した黒点の総数,kは観測機械、観測者等による係数
黒点相対数は理科年表2011年版による    
    但し2010年及び2011年はNASAの値に基づく
平均気温偏差は気象庁による

このような比較のやり方が妥当かどうかはさらに検討しなければならないが、黒点相対数の移動平均値と年平均気温の偏差に相関がある(重相関係数=0.89)ように見えるのは興味深い。相関があるから因果関係があることにはならないが、太陽活動が地球温暖化の原因の一部である可能性は考慮しなければならないのだろう。

太陽活動の低下が長期化する可能性が指摘されている今、それによる寒冷化と温暖化ガスの増加による温暖化のどちらが優勢になるのかは予想しがたい。極地の温暖化と熱帯域の低温下が同時に進むことがあるかもしれない。その場合、大気や海水の大循環に大きな影響があるだろう。極地の温暖化と熱帯域の低温下により大循環が弱まり、その結果今度は極地が寒冷化し熱帯域が高温化する。これを繰り返すことも考えられるのだ。

太陽活動の長期変動の気候への影響を確認するには、今後さらに20~50年が必要だろう。従って、今後も継続して監視を続ける必要があることは言うまでもないし、増加させるのはたやすいが減少させるのは困難な温暖化ガスの人為的な排出を抑制すべきであることも当然である。

参考;黒点相対数100年移動平均値と平均気温偏差の相関を下図に示す。
相関係数は非常に大きいが、これだけでは因果関係の有無は判断できない。

注;2012/09/11、最新データを追加した図に差し替え、文章の一部を改訂。

追記(2012/09/20);
2012/09/20付け読売新聞Webサイトに「太陽活動低下、金星で証明…一酸化炭素濃度低下」という記事が掲載されている。太陽紫外線の減少で一酸化炭素が減少したという内容だが、地球のオゾン層への影響はどうなのだろうか?

ブログ内の関連記事;
1.恐竜絶滅原因の新説(2012/09/11)
2.太陽活動の異変(2012/04/20)
3.寒冷化が100年以上続く?(2011/06/27)
4.太陽活動が低調期入り(2011/06/26)
5.太陽が冬眠する?(2010/03/10)
6.地球の将来は温暖化? それとも寒冷化?(2009/06/05)

韓国ドラマ減少?

BS日テレが韓国製ドラマを減らすという。それはよいのだろうが、今でも民放BSは韓国製ドラマを除くとテレビ通販と古いミステリドラマの再放送以外はほとんど無い状態。

ただでさえ見たい番組がないのに、さらにテレビ通販と古いドラマの再放送が増えるのでは無いかと気にかかる。そうなれば、時間単価が安い怪しげな化粧品と健康食品のCMがますますはびこり、放送局の経営を圧迫しそうな気もする。

はっきり言って、私が楽しめる番組はNHK-BSの両チャンネルと放送大学以外は、中韓の時代劇しかない。地上波でもお笑いタレントを使ったバラエティショーと旅番組、グルメ番組しか放送されていない状態だ。これらは少ない経費でお手軽に作れるからだ。内容も他社の二番煎じ、三番煎じでほとんど変わらない。

これからは無料衛星放送が(場合によっては地上波も)つぶれる時代かもしれない。

関連記事;「減らない韓国ドラマ

September 04, 2012

審議拒否は国会延長が目的?

自民党の審議拒否により国会が空転しているが、これは自民党総裁選後まで国会を延長し、その後に解散することが目的のように見える。

これはおそらく民主党側も合意済みで、総裁選の繰り上げが困難な自民党の求めに応じて、与党と主要野党の間で了解事項となっているものと思われる。議決強行も自民党に審議拒否の口実を与えるためのもので、9月末か10月上旬までまで国会を延長し、その後期末解散になるのだろう。

追記(2012/09/07);
と書いたが、どうやら会期延長は無くなったようだ。各党の党首選に専念し、10月の臨時国会で継続審議案件を可決した後解散になるらしい。国会を空転させて党首選で非難を浴びかねないことを考慮したのだろう。妥当な判断といえそうだ。

September 01, 2012

沈水型津波避難所

巨大地震による津波被害予測はふくれあがるばかりだ。これにはいくつかの理由があるが、その一つは水害などで控えめな予測の性で被害を受けたという訴訟が起こされていること、そしてもう一つはそれまでより大きな被害予測を出せば注目を集められる、などと言ったことで、これがより大きな被害を予測することに走らせている。

とは言っても、被害予測は過小よりも過大な方がよい。しかしあまりにも大きすぎて、対策に巨額の資金が必要と言うことになれば、これは増税に直結する。そこで資金が少なくてすむ対策が地方自治体の知恵の見せ所となる。

巨大津波に対して巨大堤防で備えると言う方法は、限度があると言うことが今回の津波被害で証明された。従って堤防以外の方法も考えねばならない。その一つは津波をやり過ごすことだろう。そのためには、当然ながら到達予想時間内にたどり着ける避難場所を確保することが必要だ。

しかしながらこれは簡単ではない。近くに十分な高さの丘や山が無い平坦地では避難塔を建設することが提唱されているが、到達予想時間が短い地域では時間内に到達可能な間隔で建設するには多額の費用が必要になる。また、必要な数を林立させれば景観がひどく破壊される。

そこで考えられるのは避難場所を地下にもうけることだ。これを数分以内に避難できるように、たとえば町内会毎などに配置するのだ。到達予想時間によっては各戸に設置するのも良い。そして収容人員に半日程度空気を供給できる循環浄化装置、それに見合った内部電源などを設置する。そして太陽電池や風力発電装置によって、常時内部電源用電池の充電と酸素の貯蔵などを行う。地盤流動化で浮上しない対策も行っておく。


避難壕概念図

このような設備は日本国内だけでも数万セットの需要があるはずだ。だから各ユニットの規格化を行っておけば、製造コストはそれほど高くならないだろう。

トンデモ科学者の疑問(気象編);豪雨と日照り

この夏日本の各地で豪雨の被害が出ている。しかし関東の一部など水不足になっているという。どうやら豪雨と水不足がモザイク状になっているようだ。

世界各地でも同様に豪雨と旱魃が共存しているが、日本のように狭い国内でも同じことが起きている。

気象現象はしばしばフラクタルと関連して語られるが、気象現象の分布にもフラクタルな構造があるのだろうか。

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