夏本番
早朝から「クマゼミ」の大合唱が始まるようになり、いよいよ夏も本番だ。こうなると「セミ土砂降り」の騒音で、とても朝寝はできない。
その「クマゼミ」も、昼近くになって気温が上がると急に静かになる。昼下がりに鳴くのは、数が少ない「アブラゼミ」だけだ。
今日も気温は30℃近いが過ごしやすい。理由は海から六甲山に吹き上がる海風だ。日なたはさすがに日差しがこたえるが、木陰や屋内はこの風が心地よいからだ。曇りの日は風が弱いので蒸し暑く感じ、むしろ風が強い晴れた日の方が屋内では涼しく感じる。
この海風は夜になると逆転して山風になる。このため南北の窓を開け放っておくと、昼も夜も涼しく過ごせる。凪の時間だけは蒸し暑くなるがその他の時間は風が涼しい、これが神戸の海沿いの市街地の特徴だ。
昭和中期までに立てられた住宅は、この風を最大限に取り込むような構造になっている。昔の家は、クーラーが無くても涼しく過ごせるようになっていたのだ。
写真は、昭和20~30年代に建てられたと思われる市街地の住宅。南(海)側のほぼ全面が窓になっていて、海風を入れやすくなっている。窓の内側には縁側があるのが一般的。
神戸の市街地は南東が正面になるので、この程度の軒びさしでも暑くなる時間帯の日差しは十分に遮ることができる。逆に、冬は早朝から日が差し込むので、室内が早く暖まり快適に過ごせる。
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