英国の光
このところNHKがBSで英国の映画を連続して放送している。E.Bronte,J.Austin,T.Hardyなど、英国近代の著名作品が原作のもので、どれも寛いでじっくりと見るのには最適だ。
このような英国製映画やTVドラマを見るといつもその色調に心を引かれる。ややオレンジ色を帯びた落ち着いた色調は英国人の好みなのかもしれないが、それよりも緯度が高い英国の自然光の色が反映されている様に感じる。
ヨーロッパには12月の前半に一度訪れたことがあるだけだが、日差しの弱さが印象に残っている。昼下がりでも日本の午後遅い時間のようだったモスクワはともかく、飛行機の乗り継ぎに一日だけ立ち寄ったロンドンでも日本の朝方のような黄ばんだ日差しだった。
恐らく夏でも黄ばみは残り、英国絵画や映画の特徴的な色調になるのだろう。つまり、これが英国人がなじんだ自然の光と言うことだろう。
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