規制緩和による危険は自己責任で回避せよ
規制緩和論者が常に主張することの一つに、「市場主義性善説」あるいは「自由競争性善説」がある。それは、「規制緩和」や「自由競争」によって製品やサービスの価格は下がるが、コストカットのために品質を落とすような業者は「かしこい消費者」によって淘汰され、市場全体の品質低下は起こらないというものだ。
これによると、「かしこい消費者」は自分の力量で情報を集めて適切な判断をすることが求められる。つまり、どのような品質のものを手に入れるかは購入者の自己責任だと言うことだ。言い換えると、今回の事故についても。事故に遭うような業者を選択した利用者に責任があることになる。
規制緩和による事故や災害で被害を受けることはしばしばある。それは被害者の自己責任だから規制を強めるのは不適切だとすれば、我々は全員「かしこい消費者」にならなければならない。
いかにしてそうなればよいのか?少なくとも、ネットやマスメディアの情報で右往左往する「B層国民」では不可能なことだろう。また、判断は他人やお上任せの「みんな一緒派」や「くれくれ派」にも無理なことだ。
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