ヨーロッパ金融不安によるドイツの好況
NHKの番組によるとドイツは好況だそうだ。失業率は東西ドイツ統一後の最低で、消費者の購買意欲も高いという。
その理由は製造業の好調で、それはユーロ安に支えられているのだそうだ。
と言うことは、ヨーロッパの金融不安の恩恵を受けての好況だと言うことになる。別の言い方をすれば、他国の犠牲に支えられた好況とも言える。その意味では、財政危機による不況国、あるいは不況による財政危機国(これは多くの場合タマゴとニワトリの関係にある)救済への拠出を増やせと言っても良いのかもしれない。
しかしいつも感じることだが、ドイツは伝統的に製造業を大切にし、日本の様に安易に製造拠点を海外に移転したりはしない。海外に製造拠点を作るとしても、それは国内生産の能力不足を補うためであることが多い。また、主力製品の生産拠点を海外に作ることも少ない。これが不況の日本と、好況の同一の違いの原因の一つかもしれない。
国家よりも企業の利益を優先する日本企業と、自国に対するプライドが高く、国家と企業の利益の両立を図ろうとするドイツ企業との違いは大きい。
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