寒波再来襲
一時、鉢巻き状に戻りつつあった北半球の西風が、この数日再び蛇行を強めていると思ったら、北大西洋から北極海を横断してシベリア西部に吹き込む状態が復活しつつある。広がっていた極東の西風も幅を狭め強くなりつつあるようだ。
先月のユーラシア大寒波では、北極海を横断した風が西シベリアで二つに分かれ、一つが急激に折り返して西ヨーロッパに向かい、もう一つはそのまま南下した後東に向かい、黄河下流で西ヨーロッパを迂回した気流と合流して加速していた。西に向かった風が西シベリアの寒気を西ヨーロッパに運び、まっすぐに南下した風が極東に東シベリアの寒気を運んでいた事によって起きていた。
気象庁も今後気温が低下するとの予報を出している。低温が長続きするかどうかは分からないが、北極海を横断する風が強まれば長くなるかもしれない。
春はまだ、一進一退と言うところか。だが、お水取りが終わるのももうすぐだ。道路情報カメラで見る山地の雪もずいぶん少なくなっている。
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