党首離党か?
国民新党が崩壊に直面している。亀井代表が政権離脱を通告したものの、8名中6名が政権残留を表明したため実質的な政権離脱には至っていない。その結果、亀井代表の方が離党に追い込まれかねない状況になっている。
亀井代表が党内で孤立した背景には、昨年からの新党構想での暴走がありそうだ。党内の意見や新党参加の可能性がある人たちの意見に留意せず、勝手な発言を繰り返した付けと言ってもいいだろう。聞く耳がなければ影響力も無くなると言うことだ。
一方、これは小沢派にとっても深刻な事態だろう。国民新党の政権離脱をてこに、民主党内での影響力回復を狙っていたからだ。ここで下手に動くと、すっかり衰えた小沢氏の影響力が暴露されることになりかねない。「党役員辞任は各自の判断で」と言う小沢氏の発言はそれをはっきりと表している。小沢氏が辞任を指示して辞任するものが少なければ、小沢氏の影響力が失われていることの証明になるからだ。
亀井氏も小沢氏もますます追い込まれて行く。両氏が離党せざるを得なくなるかどうか、それは高度成長を背景にした戦後政治の一時代が終わることになるのかもしれない。もっとも、政局全体としてはごく些細な出来事に終わりそうな気はするが。
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