偏西風の変化
このところ極東で続いていた厳しい寒さは一時緩むようだが、すぐに戻ってくるとの予報だ。だが大寒波はヨーロッパも襲っていたようで、南ヨーロッパにも氷点下の気温や降雪をもたらしていたようだ。
一体どのような状況なのか北半球の高層気象図を見て驚いた。一般的な表現として、偏西風が北極を鉢巻き上に取り巻いていると言われるが、今は大西洋中央部から北上して北極海を横断し、西シベリアに北から吹き込むような形になっている。ヨーロッパにはその一部がバレンツ海をを南下して寒気をもたらしているようだ。
このヨーロッパに広がった偏西風は地中海上空から東に向かい、黄河下流域で北からの風と一つにまとまり、朝鮮半島を越えて日本列島に吹き込んできている。どうやらこのような状況のようだ。
昨日今日の高層気象図では鉢巻き状戻りそうな兆しも見えているが、解消にはまだしばらくかかりそうだ。今しばらく、寒さに耐えねばならないだろう。
補足;この気象図は気象庁のサイトの「高層天気図(http://www.jma.go.jp/jp/metcht/kosou.html)」や北海道放送のサイト「専門気象図(http://www.hbc.co.jp/pro-weather/)」で見ることができる。
追記(2012/05/09);
北海道放送のサイトの物はPDFから図を切り出すことができるので、これをGIFなどで保存してパラパラマンガを作って見ると変化の様子がよく分かります。鮮明度が落ちますが、JPEGなどその他の画像ファイル形式で保存して、Windows Photoviewerのスライドショーを利用する手もあります。過去1週間分が閲覧できますので、興味のある方はどうぞ。
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