変わらない政治家の体質
年金と税の改革について様々な話題がメディアを賑わせている。だが、それを取り巻く政治家たちの体質はこの数十年全く改革されていない様に見える。
というのは、与党は責任上不人気であっても提案せざるを得ないので、不承不承反発や批判が出るとわかりきった案を提出する。そして野党は当然それを盛大に批判し選挙での得票につなげようとする。これはどちらにとっても当然の行動といっても良いのだろう。
しかし、野党側は非難するだけで建設的な対案は決して出そうとしない。これは自民党政権の時代も、今の民主党政権の時代でも全く同じだ。かつて自民党が検討していたとさして変わらぬ案を民主党が検討し、かつて民主党が浴びせていたと同じ論法の非難を自民党が浴びせている。
恐らく再び政権が交代しても、与党野党の双方が今の与党と野党がしているのと同じ事をするだろう。そして国民がそれを支持する。
これでは日本の政治や国家の運営はいつまで経っても同じだ。恐らく、まず国民が、有権者が変わらなければならないのだろう。
民主主義国家の政治の水準は、その国の有権者の水準を超えることはない。今の政治状況は、国民の政治能力をそのまま反映しているのだ。
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