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November 11, 2011

グローバル経済モデルは破綻しているのでは?

TPPへの参加の有無が議論されているが、賛否両陣営とも自分に都合の良い主張をするばかりで、一般国民に対する情報公開が行われていない。政府に対して情報公開を求める声もあるが、賛否の主張をする者こそ得失双方に関する計算根拠についての情報公開を求められる。
現状のTPPについて私が感じていることは、参加国の顔ぶれから見て日本国全体としての損得のバランスがとれないのではないかと言うことだ。米国やオーストラリアへの輸出に関税がかからなくなると言うことは分かるが、その他の国は日本からの輸出についてはメリットがほとんど無いように思う。

それはともかく、世界経済の現状(混乱)を見ると従来信じられてきた金融経済のモデルが破綻しているのではないかと感じる。なぜならば、金融経済の基本アルゴリズム16世紀、言い換えればシャムロックの時代と基本的には変わっていないからだ。

世界規模の金融経済における投機資金の動きに対して、当時は距離と時間が正帰還(ポジティブ・フィードバック)を押さえる働きをしていた。しかし通信技術やコンピュータの普及で、距離や情報が伝わる時間は市場の暴走を押さえる力を失った。そして、投機資金が同じアルゴリズムで同時に動くため、投機資金市場には正帰還のみが働く。そして政治はそれを制御する手段を持たない。その結果、市場は常に暴走を繰り返す。現状の投機を中心とした金融経済は私にはそのように見える。

すでに古典になった経済理論を振りかざす専門家達はあれこれと主張するが、そのどれもが金融市場の動きに対する有効な負帰還(安定方向への制御)手段には見えない。すでに5世紀以上を経た基本的なアルゴリズムを廃棄し、新しいアルゴリズムを構築する必要があると感じるのだ。

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