小沢氏が記者に逆質問;好ましくない質問を封じるテクニック
初公判後の記者会見で、小沢氏が権力による政治的謀略だと主張し、記者に逆質問を浴びせたという。
「権力による」という古くさい言葉(左翼華やかなりし時代に、実態が不明瞭な攻撃対象を指して使うことが流行した)に小沢氏の古さを感じたが、逆質問というディベートの古典的テクニックはおもしろく感じた。
ディベートやプレゼンテーション後の討議で好ましくない質問を封じるのに、逆質問はよく使われるテクニックだ。相手が答えられないような質問を浴びせる、あるいは自己矛盾に陥るような質問を浴びせて混乱させれば、相手を黙らせることができるからだ。これはかの「ああ言えば上祐」氏も記者会見で頻繁に使っていた。(上祐氏は、自分に都合の良い質問をさせるというもう一つの代表的なテクニックも使っていたが、どちらもあまりにも見え透いていて吹き出してしまったことがある。)
一般に、記者は質問することに夢中になるあまり、逆に質問をされると混乱してしまうことが多い。そのため、好ましくない質問を封じる手段として、逆質問はよく使われる。テレビ中継でまんまとそれに嵌められる情景をよく見るだけに、記者諸氏はご用心あれ。
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