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September 13, 2011

アナログプレーヤー用ストロボスコープ光源

以前の記事でアナログプレーヤーの回転数チェックができずに困ったことを書いた。

原因は、蛍光灯がインバーター式になったことと蛍光体の残光時間が長くなっていることだ。この対策としては市販の光源(Ortofon SB-1 ストロボスコープ)を買えばよいのだが、1万円以上もするのでLEDを利用した光源を作ることにした。(補足)

要は交流電源の周波数の通りにLEDを発光させればよい。そこで可能な限りシンプルな構成で試作してみた(下図)

使用するLEDが標準電圧3.2V、許容電流20mAで許容逆電圧が5Vの物であるため、2次側電圧6Vのトランスを使い、念のため(計算上は不要)整流ダイオードと定電流ダイオードを追加しただけの簡単な物だ。さらに念のため、1次側にヒューズとプッシュ式スイッチを加えている。

まだバラックの状態だが、試してみるとストロボスコープの縞がきれいに見える。今後、きちんと組み立ててケースに収めるつもりでいる。

全くのド素人が考えた適当な寄せ集めだが、スイッチボタンを押している間だけ通電するようにしているのでさほど危険な事態は起きないだろう。ただし、これをまねして作っても安全は保証しないので悪しからず。

(注)交流の電圧表示は実効値(平均電圧)であるためピーク電圧はその√2倍になる。従って6Vであればピーク値は約8.5Vになる。ピーク値が10V(LED2個分の許容逆電圧)を超えなければ、計算上は整流ダイオードや定電流ダイオードが無くてもよいはず。

この回路で実際にLEDにかかっているピーク電圧を測りたいのだが一般的なテスターでは測れない。さて・・・・・・。

追記(2011/09/15);
その後、ダイオードをブリッジダイオードに替えて発光回数を60回/秒から120回/秒にしてみた。それが下図の回路。発光回数が2倍になった分だけ明るくなるからだ。

下は改造後の外観。トランスがいかにも大げさで不釣り合いな感じがする。

さらに簡略化しようとすれば、最大電流が最大許容電流を超えないような抵抗(たぶん6~7KΩ)を介して100V交流電源につなぎ込めばよいはずだが、さすがにそこまでする度胸はなかった。

追記(2011/09/18);
ケースに収めた完成品の写真です。LED用の穴をリーマで広げる時に広げすぎて、ワッシャを逆に使わなければならなかったのが不細工。穴の位置もずれてしまったのが残念。

左の写真がストロボスコープの見え方。

上が33.3回転、下が45回転。4列あるうち上から1,3番目の奇数列が50Hz用、2,4番目の偶数列が60Hz用だ。

点列の前後の境界がぼけるのは、輝度の立ち上がり下がりが緩やかであることと、その間に点が移動することのため。

追記(2011/09/22);
調子に乗って、トランスを使わない小型化版を組んでみた。一応問題は無いように見えるが素人設計なので安全は保証しない。

抵抗として、手元にあった3kΩの固定抵抗と、同じく3kΩの半可変抵抗を使っている。半可変抵抗はテスト目的のためなので容量不足を承知で使っている。20mAの定電流ダイオードを入れているので抵抗は3kΩ一つでもOKのようだが、半可変抵抗の代わりに2kΩ/3w程度の固定抵抗を入れておく方が安全だろう。ヒューズ代わりに50mAのポリスイッチを入れている(右上の黄褐色のもの)。

こんな調子でホイホイ作ってしまうのが素人の怖さ(笑ってくだされ)。

さらに図に乗って、次はマクロ撮影用のライトを作ってみようか等と思案中。白色LEDも種類によって演色性が異なると思うので、良い物をえらばなくてはならない。あるいは3原色発光の物を使い、照明色を変えられるようにするのもおもしろいだろう。

関連記事;マクロ撮影用LEDライト

補足(2016/05/12);
初期の蛍光灯は電源周波数X2で点滅していたためちらつきが激しく、目が疲れるなどと不評だった。このため、蛍光体を残光時間が長いものに改良したり、インバーターで周波数を高く変換したりしてちらつきを少なくした。これがストロボスコープの縞が見にくくなった原因だ。

蛍光灯が普及する以前は、電源周波数に同期して発光する光源としてネオン球が使われていて、ネオン球の光源が作り付けになっているターンテーブルもあった。

補足(2016/11/08);
他のサイトの記事を見ると、市販のLED電球がそのまま使えると言うものもある。ただし、直流化の方法によっては(注1)LEDのちらつきのないものもあるのでこれは不適当だ。安物ならちらつくのかもしれないが、買ってから確かめねばならないので都合が悪い。

(注1)インバーターで高周波化してから整流したり、整流後にコンデンサーを使うなど様々な手法がある。

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