世界経済の手詰まり
以前から、国際経済の一体化によって先進国の不況が世界中に波及することを懸念してきたが、現状はまさにその通りになっている。
投機資本が国境に関係なく移動することにより、バブルも不況もすぐに世界中に広がってしまう。そして、金融経済に依存する各国は通貨の安値誘導で不況を他国に押しつけようとする。そしてそれが繰り返された結果、金融緩和も財政出動も行けるところまで行き着いて、すでに有効性を失っている。
この手詰まり状態から抜け出すには、国際金融に依存しない新しい国際経済モデルが必要だと思う。
過激な言い方をすれば、脱金融かつ脱グローバリゼーションを考えるべきだ。かつて、各地域の経済が緩やかな関わり合いしか持たなかった時代、世界を見渡せば常に不況と好況がどこかに存在していた。そして、好況の地域を手がかりにして不況から抜け出すこともできた。それに代わる不況脱出メカニズムが必要なのだ。
« 民主党後継代表に動き? | Main | 大連立の可能性 »
Comments