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April 08, 2011

ネットワーク対応据置音楽プレーヤー

これまで、LPやCDの音楽をハードディスクに取り込んで、パソコン作業時のBGMとして使ってきた。このやり方は、いちいちCDを差し替えなくて済むので便利がよい。

始めた頃は、ハードディスクの容量が数GB程度の物しかなかったのでファイルサイズを小さくできるmp3形式を選ばざるを得なかった。しかし、最近はテラバイトクラスの物を安価に購入できるようになっている。音楽CD一枚のデータ量は600~700MBの場合が多いので、1TBのハードディスクでは音楽データを圧縮せずに千枚以上のデータを保存できることになる。こうなると、音質が多かれ少なかれ低下する圧縮をわざわざ行う必要はない。

こうなると今までより良い音で聞きたくなるのが人情だが、そこで問題になるのがパソコンの騒音だ。現在のパソコンはCPU等の冷却のため送風ファンが不可欠でこれが結構うるさい。内部容積が小さいノート型だけでなく、容積が大きいデスクトップ型でもやはり騒音は気になる。全くファンのない機種もあるが、ファン以外のハードディスクや光学ドライブからの騒音もやはり邪魔になることがある。その対策としては、これらを持たないパソコンが必要だ。
また、パソコンに内蔵されているデジタル・アナログ変換装置は音質が悪いし、周辺機器として発売されている変換装置(サウンドカード類)は価格が高くコストパフォーマンスが悪いように思える。さらに、パソコン用として販売されているアクティブスピーカーは、ポピュラー音楽用としてはある程度使えても、私が主に聞くクラシックとはなじまない。

そこで考えられる解決策は、そこそこの性能のプリメインアンプにネットワーククライアントとデジタル・アナログ変換装置を組み込んでしまうことだ。元々、プリメインアンプは十分な容量の電源回路を持っているし、音楽鑑賞が目的であるから騒音はほとんど出さない。あれこれと発熱が大きい要素を詰め込んでいるため、冷却ファンが不可欠のパソコンとは大違いだ。

このような装置を、離れた場所に置いたネットワークストレージとLANで接続すればネットワーク対応デジタルオーディオプレーヤーとして使えるし、ハードディスクの騒音も気にならない。また、小型のタブレットコンピューターをブルートゥースや赤外線で接続すれば、局の選択やプレイリストの作成が可能なリモコンとして利用できるだろう。場合によってはスマートフォンでも可能かもしれない。
パソコンとオーディオ装置の両方を手がけているソニー、パナソニック、オンキョーなどであれば技術上の問題は無いと思うのだがどうだろうか。オンキョーはかつてこのような物を出していたことがあるようだが。

構成図

NAS

ネットワークに接続されたデータ保存装置。大容量で大量の音楽データを保存できる。

LAN

有線、または無線のローカルエリアネットワーク。

NAS Cliant

NASからControllerによって指定された音楽データファイルを取得してBufferに送る。

Buffer

取得した音楽データファイルを一時的に保存し、コントローラーの指示に従ってAMPに送り出す。

AMP

受け取ったデジタルデータをアナログ信号に変換し、増幅後スピーカーに送り出す。(DACを含む)

Controller

Player全体を制御する。
Remote-controllerからの指示(音楽ファイル名、音楽再生リスト)に従って、NASからデータを取得し再生する。また、NAS Cliant、Buffer、AMPを制御する。

Remote-controller

LAN経由でNAS上の音楽データーファイル名や再生リストなどを取得し、これらをTouchpanel-Displayに表示する。また、演奏するファイルの選択や再生リスト編集・選択を行い、これをIRやBluetooth経由でPlayerに送信する。再生にかかわる動作(開始・停止・音量・バランスなど)も指示する。

Cradle

Remote-controllerの充電用。また、モバイルプレーヤーやカードリーダーをNASとして利用するための接続用オプション取り付け部も兼ねる。


追記(2011/12/02);
ソニーのタブレットPCには汎用赤外線リモコン機能がある。また、ネットワーク(LAN)からデータを取り込んで再生する機能もある。これはオーディオコントロールセンターとしての基本的な機能は十分に満たしているといえる。唯一の難点は、OSがアンドロイドのため適合する外付けオーディオプロセッサーがないことだ。これが満たされれば、既存の据え置きオーディオ用のコントロールセンターとして便利に使えると思うのだが。(本件に関する後続記事

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