農家救済に休耕地の活用を
今回の震災によって多くの農地も被害を受けている。そしてその一部は、地盤沈下による水没や放射能汚染などによって長期間耕作ができない可能性がある。
そんな農家を救済するため、全国で増加している耕作放棄地や減反対象農地を利用してはどうだろう。本来の農地が耕作可能になるまで、このような使用されていない農地に移って農業を続けてもらうのだ。
もちろん、本来の農地に比べれば条件が悪いし十分な面積を利用できない可能性も高い。しかし、耕作可能になるのを他の仕事をしながら待つよりも、農業が続けられると言う点でよいのではないだろうか。もちろん農地の賃借料や所得の補償はしなければならないし失った機材の補助も必要だ。その費用のうち、放射能汚染分については国の立て替えとして、東電が支払い可能になり次第徴収すればよい。
また、これは被災した農家の救済策であるばかりでなく、荒廃する減反農地や耕作放棄地の救済策になり、過疎化する農業地域の維持振興策にもなる。さらに、本来の農地が耕作可能になり帰る際に、家族の一部が残って定住してくれるかもしれない。そうなれば、これは過疎地農業の回復策にもなる。
簡単にうまくはいかないが、一時的に耕作を断念しなければならない農家に提案してみる価値はあるのではないだろうか。
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