八百長相撲;尻尾切りで幕が引けるか?
石原慎太郎氏の「なにを今更騒ぐのか?」発言で代表されるように、多くの人が無いとは信じていなかったであろう大相撲の八百長。これまでは物証がないので相撲協会の主張が通ってきたが、今後はそうは行かないだろう。
恐らく江戸時代から続く習慣であるだろうだけに、多くの力士は八百長に関与しなかったとしても見て見ぬふりはしてきただろう。それは親方達も同じはずだ。それだけに、今までの不祥事のような尻尾切りで済まそうとしても国民の理解は得られないだろう。
さらに、金銭は動かないが実質的な八百長相撲をどうするのかも課題だ。既に勝ち越しを決めた力士が、7勝の力士に対して全力を出さないのもよく見られることだ。さらに興行利益のために、対戦する力士が相手を気遣って力を出すことをためらうような状況で取り組みをさせた前例もある。これは、相撲協会が主導して行った八百長と言っても良い。
このような実質的八百長を含め、相撲協会にはなすべきことが多数ある。名前が表面化した力士数名の尻尾切りで幕を引こうとするかどうか、多くの国民が注目しているのはその点だ。
« 新日鉄・住金統合;また進む大阪の地盤沈下 | Main | 鳥インフルエンザ;なぜ宮崎か? »
Comments